【#今こそひとつに】医師を志す元DeNA右腕が感じた人の温かみ「友人が心強かった」
アルバイトするスポーツジムは営業を再開、第2波の阻止へ利用者にマスク着用をお願い「腹立たしいんです」
ただ、当然いいことばかりではない。寺田さんが大手予備校「河合塾マナビス」と並行してアルバイトする週3日のスポーツジムは、緊急事態宣言が解除となった5月中旬から営業を再開。マスクで感染防止対策をすることなく、平然とトレーニングする人もいるという。今後危惧される第2波は阻止したい――。寺田さんは声を大にする。
「『マスクをするようお願いします』と言うようにしています。基本的に私は事なかれ主義なんですが、そこはハッキリと言うように。そういった方が加害者になる可能性もある。そういうのが腹立たしいんです。『自分勝手の極みだ』とも思います。スポーツジムでのアルバイト中は、そこだけはしっかり言わせてもらっています」
自身は大学医学部の編入試験を目指して勉強中だ。「この期間の勉強は結構、はかどりましたね。時間的な余裕もあったので」と笑う。医師転身への思いも、より強くなっている。
「医師になりたいという強い気持ちは変わらないです。ただ、この期間は無力さを感じた期間になりましたし、色々と考える期間にもなりました。やっぱり、体や心が弱っている人に少しでも元気になってもらいたいです。病院に来て良かった、と言うのはおかしいですけど、人に寄り添えるというか……。『この病院に来て良かったな』と思ってもらえる医者になりたいです」
○Full-Countでは、特別連載【#今こそひとつに】を掲載中です。新型コロナウイルスの感染拡大で社会状況が厳しい中、誰もが「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に感謝の気持ちを抱いた瞬間があると思います。医療従事者や社会インフラの維持に尽力する人たちにその思いを届けたい――。人と人との“距離”が遠い今だからこそ、みんなの心をひとつにしたい――。頑張る人たちにエールと感謝の気持ちを届けるため、様々な「声」を発信しています。また、5月18日に開設した新サイト「HEARTS AS ONE 今こそひとつになろう」では、野球界以外からも寄せられている著名人らのメッセージ動画も多数公開しています。