腕をぐるぐる回した鉄腕助っ投 シコースキーが語る日本への感謝と愛情

独特の腕を振る動き…「私の息子もやっている」

――ミネソタ・ツインズに在籍している前田健太投手が、ピッチングの前に特徴のある準備体操をします。ご存知ですか?

「いえ、知らないです」

――私はその動きを見てシコースキーさんを思い出しました。ぜひシコースキーさんの登板前に腕を回すあの準備運動をこの場でやっていただけないでしょうか?

「もちろん! 実は、私の息子が20歳で現在ウエスタンミシガン大学(シコースキーさんの母校)で野球をしています。面白いのが、彼もキャッチボールをする前に、私の動きをし、ピッチングに向かうのです。そこで、いつも彼に言うのです。君は間違っていると。だってまずは後ろ回しを先にやって、そのあとに前回しにしているから。できるかわからないね。だいぶ、歳をとってきたので(笑)」

――ワーオ! ありがとうございます! 通算438登板は外国人投手として歴代2位の記録です。なぜ、それほどの登板数を重ねることができたのでしょうか?

「グラウンドにいることが好きだったからでしょうね。先発投手の時は休養が十分で、1度投げると約1週間、次の登板まで空きます。リリーフ投手になって良かったです。週に3、4試合、時には5試合投げることもありました。そんな時は、バッティング練習の時の投球を回避していました。また、それほどブルペン投球しなくても準備が可能でした。投球間隔が短いときは休息をとり、25球投げるところを10球に減らすなど調整していました。試合で投げる数をあらかじめ確保するということです」

「私の目標は500試合登板でした。残念ながら膝の故障で目標を達成できませんでしたが、なぜか、私は500試合登板というのにこだわっていました。もう少しで達成できそうでしたが(MLB40試合、NPB438試合)、私は全力を尽くしたと思います」

「お元気で、安全で、気を付けて! がんばって!」(日本語で)

インタビュー・高木隆 文・海老原悠

【動画】「ロッテファンは世界最高だ」シコースキー氏が語ったインタビュー映像

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