22歳で2度のがんを克服… メッツ5巡目右腕「どれだけ野球を愛していたかわかった」
2018年に精巣がんと診断され、手術後に今度は背中に皮膚がんが見つかったオーズ投手
MLBドラフト会議は11日(日本時間12日)、2日間の全日程を終え、合計160人が指名された。そんななか、2度のがんを乗り越えメッツから5巡目(全体150位)指名を受けたエリック・オーズ投手の経歴に注目が集まっている。
MLB公式は「オーズは90マイル中盤の速球と優れたスプリットを武器にしているが、そのいずれも彼に関する最も印象的なこととは言いがたい」とし、22歳右腕の病歴に言及。オーズ投手はニューオーリンズ大学での2018年シーズン途中に精巣がんと診断され、腫瘍と肥大したリンパ腺を除去。しかし、復帰直前に今度は背中に皮膚がんが発見され、2種類のがんを克服しドラフト指名に至った。
これがメッツのスカウトに強い印象を与えたとし、「病気を患い野球から離れていたことで、いかに野球に感謝し、野球を愛し、またどれだけそれをすることを望んでいるのかわかった」とのオーズ投手のコメントを紹介している。
メッツのブロディ・バンワゲネンGMは、オーズ投手の獲得について「我々がここでしてきたことは才能に目を向けることであるが、それと同時に若者たちが逆境にぶつかったときにどんな意志をもっているかも見てきた。彼はモチベーションが高く、プロの野球に挑戦することを望んでいる。そして我々は彼にその機会を与えられることを嬉しく思う」と語っている。
(Full-Count編集部)