今季開催自信なし発言のコミッショナーに選手会不快感「脅している」
MLBコミッショナー「今季開催に自信がない」
大リーグ選手会のトニー・クラーク専務理事が15日(日本時間16日)、大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーへ強い不快感を示した。「2020年シーズンが『100%』あると選手とファンたちにはっきりと伝えた後、その言葉を取り消し、今はシーズンを中止にすると脅している」と声明を出した。
今季開催に向けた選手会との協議は選手の報酬面などを巡って停滞している。マンフレッド・コミッショナーは10日に今季開催に「100%」と自信を見せていたが、一気にトーンダウン。米スポーツ局ESPNに対して「自信がない。対話がない限り、深刻なリスクは続く」と悲観的なコメント。新型コロナウイルス感染防止など健康面についても「選手会は話し合いに否定的だった」と批判した。これに選手会が猛反発した。
「選手会が健康・安全面のプロトコルの進展を遅らせているとされていることは全く真実ではありません。この直近の脅しは、MLBが最初から不誠実に交渉していることを示しています。それは常に選手たちからさらなる給与カットをすることであり、いつも通り、不誠実な戦略です」
今季開幕へ向けた大リーグ機構と選手会の協議は泥沼化。今季開催の見通しすら立たない状況となってきている。
(Full-Count編集部)