巨人&阪神は追い風、中日は恩恵ほぼなし? 増える外国人5枠をどう使う【セ編】

DeNAは野手3人の起用は確実、投手で残る2枠をどう使うか

【DeNA】(外国人6人)
投手:ピープルズ、パットン、エスコバー
野手:◎ロペス、◎オースティン、◎ソト

 投手3人、野手3人のDeNAにとって、この特例は追い風になりそう。運用は「野手3、投手2」「投手3、野手2」どちらも可能。まずはロペス、オースティン、ソトの野手トリオを使わない手はない。残りの2枠を投手に充て、例えば、先発のピープルズを起用する試合は助っ人野手で状態が悪い選手を休ませる、など臨機応変な起用法が可能になりそうだ。

【阪神】(外国人8人)
投手:◎エドワーズ、ガンケル、◎スアレス、ガルシア、呂彦青
野手:◎マルテ、◎ボーア、サンズ

 最多の外国人8人を抱える阪神。現状を見ると「投手3、野手2」の運用が想定されるだろう。開幕時点では打者でマルテ、ボーアは確実、投手陣ではリリーフのエドワーズ、スアレスの1軍入りも有力視されている。先発ローテにはガンケル、ガルシアが入る見込みで、4人を常用し、残る1枠を“投げ抹消”を活用しつつ回すことになるか。練習試合で不安定だったエドワーズの状態が上がらなければ、先発2人を登録しておくこともできる。

【広島】(外国人7人)
投手:◎K・ジョンソン、DJ・ジョンソン、◎スコット、フランスア、モンティージャ
野手:◎ピレラ、◎メヒア

 投手5人、野手2人の広島は「投手3、野手2」での運用となるだろう。1番起用が濃厚なピレラや練習試合で5本塁打を放ったメヒアは打線の厚みを考えると外せない。ローテの中心のK・ジョンソン、守護神候補のスコットも確実。残る1枠がフランスア、DJ・ジョンソンのどちらかになる。シーズンが進む中でもこの配分は基本的に変わらないだろう。ジョンソンの先発時にはリリーフの1人ないし、野手の1人を休ませることになる。

【中日】(外国人6人)
投手:◎ゴンサレス、ロメロ、◎R・マルティネス
野手:◎アルモンテ、シエラ、◎ビシエド

 中日は投手3人、野手3人が在籍するが、ロメロは3月に左肩手術を受けており、今季の復帰は微妙。すなわち、中日は残る5人全員の出場選手登録が可能となる。とはいえ、現状で見れば、ベンチ入りする4人はゴンサレス、R・マルティネス、アルモンテ、ビシエドでほぼ決まりか。この新特例の恩恵、中日はほぼ享受できないのではないだろうか。

【ヤクルト】(外国人5人)
投手:◎イノーア、クック、◎マクガフ、◎スアレス
野手:◎エスコバー

 外国人が今季の登録枠5人ちょうどのヤクルト。そのため、「投手4、野手1」での運用になる。そして、起用法も分かりやすい。先発候補がイノーア、スアレスの2人。そのため、残りの3人は常にベンチ入りし、あと1枠を先発の2人で回せばいい。とはいえ、クックはファームでの調整が続いており、練習試合では投げていない。今後の緊急的な助っ人補強などを考えなければ、メリットが生まれそうだ。

(Full-Count編集部)

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