ウィズコロナ時代の新たな応援スタイルに…日ハムのオンライン応援イベントに潜入
ビデオ会議「Zoom」を使用しゲストの球団OBや他のファンとともに参加するオンライン観戦
新型コロナウィルス感染拡大の影響で当初より91日遅れで開幕したプロ野球。各球団、自宅から応援するファンのために様々なイベントや施策を打ち出し、新たな観戦の楽しみ方を提供している。日本ハムは19日、メットライフドームで行われた西武との開幕戦でオンライン応援イベント「FIGHTERS とどけェール!Presented by Nipponham」を実施した。
オンライン応援イベントは球団が公式ホームページから参加者を募り、1000人を越える応募の中から抽選で選ばれた500人が日本ハムOBで野球解説者の岩本勉さん、建山義紀さん、スタジアムDJの八幡淳さんらと共にビデオ会議ツール「Zoom」を通して観戦を楽しむ。試合開始の10分前になると、思い思いの応援グッズを身につけたファンが続々とログイン。ゲストOBの岩本さんが画面に映るファンに積極的に話しかけるなど「Zoom」ならではの交流を楽しんだ。ゲストOBの建山さんは「ご家族でファイターズ戦を楽しんでくれてる方がたくさんいて嬉しいですね」と笑顔を見せた。
スタジアムDJの八幡さんが札幌ドームさながらのスタメン呼び出しを行うと、ファンは拍手。試合中、開幕戦でのスタメン出場がデビュー戦となった野村佑希内野手や通算1000安打にリーチをかけた西川遥輝外野手が打席に立つと、ファンは固唾を呑んで見守る様子が映し出された。岩本さんは「実際に声援を送ってくれているファンの顔を見ると胸が熱くなる」と感謝を述べる場面もあった。
イベント中は、ゲストOBの試合解説の他、プレゼント抽選会や質問コーナー、飛び入りゲストとして球団マスコットのポリーが登場するなど、内容は盛りだくさん。残念ながら日本ハムは白星スタートとはならなかったが、同じチームのファン同士、遠く離れた場所でも一体感を持って応援する、これまでにないスタイルの応援となった。
球団は、同イベントの第2回目の開催を予定しているという。この先も新しい観戦のひとつの形として定着していくか。
(「パ・リーグ インサイト」池田紗里)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)