阪神が12球団唯一の白星なし、パはビジター3球団が勝ち越し 開幕カードどうなった?

阪神・矢野監督(左)とロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】
阪神・矢野監督(左)とロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】

巨人は投打が噛み合い好スタート、西武は自慢の打線が不発

 プロ野球は21日、各地で全6試合が行われ開幕カードを終えた。セ・リーグでは巨人が本拠地・東京ドームで阪神を相手に3連勝と好発進。パ・リーグはビジター3球団が勝ち越す、珍しいスタートとなった。各地で見応えのあるゲームが続いた。

 昨季のセ・リーグ覇者が投打に渡る活躍で開幕3連勝と最高のスタートを切った。阪神との伝統の一戦では菅野、田口、サンチェスと先発投手に白星が付き、打線もチーム打率.301、21得点、4本塁打と絶好調。新型コロナウイルス感染で一時、入院していた坂本が3戦連続安打、打率.455、主砲の岡本も打率.500、新助っ人のパーラは打率.556、2本塁打6打点とチーム3冠。ベテランの中島も開幕戦でマルチ安打&適時打を放つなど、開幕前の好調をキープしている。湯浅や北村ら若い力が勝利に貢献している点も見逃せない。対する阪神は新助っ人のボーアが3戦12打数ノーヒットとブレーキ。投手陣も12球団ワーストの21失点。12球団唯一の開幕3連敗となった。

 覇権奪還を狙う広島も21日のDeNA戦でサヨナラ負けを喫し3連勝こそ逃したが鈴木誠、怪我からの復活をかける田中、鯉のプリンス堂林、新助っ人のピレラが好調。3戦連続無安打の菊池涼が気がかりだが好スタートを切ったと言ってもいいだろう。ドラ1ルーキー・森下も7回4安打8奪三振無失点、勝ち星こそ逃したが今後に期待がかかる。DeNAはこの日、宮崎のサヨナラ適時打で3連敗を阻止。開幕戦の今永が5回2失点、2戦目のピープルズが6回1失点、平良が6回1失点と先発陣の奮投は好材料だ。

 中日はヤクルトに2勝1敗と勝ち越した。開幕戦は4時間49分の死闘となったが堂上の勝ち越し犠飛で延長戦を制した。2戦目は吉見が序盤につかまり、投打がかみ合わず落としたが、3戦目のこの日は2年目の梅津が今季初登板で7回3安打無失点と好投し、完封リレーと好スタート。ヤクルトは1番・坂口が13打数6安打、打率6割、2番山田が3戦2発と上位打線が好調。3戦で5本塁打が飛び出しており、今後のつながりに期待がかかる。

ロッテは先発投手陣、オリックスは開幕2連敗も3戦目の山本が好投

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