阪神が12球団唯一の白星なし、パはビジター3球団が勝ち越し 開幕カードどうなった?

ロッテは先発投手陣、オリックスは開幕2連敗も3戦目の山本が好投

 一方、パ・リーグはビジターチームの楽天、ロッテ、日本ハムがカードを勝ち越した。日本ハムはリーグ3連覇を狙う西武に対して勝ち越した。開幕戦は落としたものの、2戦目は4番中田のタイムリーで2-1と接戦を制し、救援した玉井が2回を無失点の好投で今季初勝利。3戦目は中田や大田の本塁打で12得点と快勝した。西武は3試合でチーム打率.211、1本塁打と自慢の打線が不発。開幕戦はニールが6回無失点で好投と、好材料はあった。

 ロッテは安定感のある先発投手陣で2勝1敗と、ホークスに勝ち越した。開幕戦はサヨナラ負けしたが、石川が6回無失点。2戦目は若き右腕・種市が6回1失点と好投。そして3戦目は楽天から移籍した美馬が5回1失点と新天地で1勝を挙げた。4年連続日本一を目指すソフトバンクは昨季8勝17敗と大きく負け越したロッテに苦戦。ホークスが開幕カードを負け越すのは2015年以来、5年ぶりとなった。だが、開幕戦は新星・栗原の活躍、若い投手陣も開幕カードという大きな舞台の経験が今後につながるだろう。

 楽天は開幕3連勝とはいかなかったが、オリックスに勝ち越した。三木新監督の積極采配が見えた。開幕2戦目、1-1の延長10回2死一、二塁。二塁走者は浅村の代走に俊足の小郷を起用。銀次の打球が一塁手の失策で、右翼線に転がると、迷わず三塁をまわり、気迫のスライディングで本塁へ生還。勢いを感じる戦いぶりだった。開幕カード3試合に登板した9人の中継ぎが無失点としっかり試合を作っている。オリックスはこの日の3戦目、先発の山本が二塁すら踏ませず、8回3安打無失点。球速は155キロを計測。1番のT-岡田が3安打2打点、4出塁。新外国人のロドリゲスも初打点を記録するなど、投打がかみ合い、今季初勝利を飾った。

 だが、プロ野球はまだまだ始まったばかり。選手枠の増加、延長10回打ち切りなど、特別なシーズンで迎えた今季は何が起こるか分からない。パ・リーグは23日から早速、同一カード6連戦がスタートするだけに注目だ。

(Full-Count編集部)

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