“究極の魔球”スラッターの使い手と言えば… 謎の解説者・お股ニキが選ぶベスト3+1

忘れてはならないダルビッシュのスラッター、昨年中盤以降に大きく進化

【プラス1】ダルビッシュ有(カブス)右投
回転効率33.5% 平均球速85.4マイル(約137.4キロ) Spin Axis 8:09 2661回転 
空振り率16.3% 使用割合19.21% 被打率.174 ピッチバリュー/100:2.65

 スラッターで忘れてはならないのが、我らがダルビッシュである。MLBでも最もえげつない速球の1つに数えられるダルビッシュのカッターだが、実際にはハードカッターや縦に落ちるものなど複数の種類を使い分ける。その中で縦に変化するものが、このスラッターだ。さらに、昨年中盤以降は落差を大きくして、復活させたハードカッターとの対比をより鮮明にさせた。

 落差が増したスラッターにはややトップスピンがかかっており、高速カーブのようでも、縦スライダーのようでもある。以前はカクッと落ちるように変化したが、新しいものはトップスピンがかかる影響で軌道に丸みを帯びている。カーブの要素が増えたため空振りはわずかに減ったが(変化は大きければ空振りが増えるものではないことに注意。特にカーブは空振りを奪いにくい)、前に飛ばされてもゴロが多い。空振りでストライクがとれて、バットに当たってもゴロになりやすい、カウント球として最高クラスの品質を誇った。

 様々な球種を多彩に投げ分けられる変化球の天才・ダルビッシュ。特にカッターの投げ分けは、神の領域に到達していると言える。

※回転効率:総回転数のうちボールの変化に影響を与える回転数の割合。

※Spin Axis:回転軸の傾き 時計盤の中心にボールがあると考えて“時間”で表記。例えば「6:00」の場合、ボールは投手からホーム方向へ12時から6時へ下向きの回転(トップスピン)をすることを示す。「12:00」の場合は6時から12時へ上向きの回転(バックスピン)、「3:00」の場合は9時から3時へフリスビーのような右向きの回転(サイドスピン)、「9:00」の場合は3時から9時へ左向きの回転(サイドスピン)となる。

※ピッチバリュー/100:その球種が生み出した得点貢献(期待失点の減少)を、100球投じた場合の平均に直したもの。例えば、ある投手の4シームが2.00ならば、「4シームを100球投げることで平均よりも2点の失点を減らした」ことになる。

(お股ニキ / Omataniki)

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