米球界40人が陽性反応…新型コロナ再拡大で7・20開幕は「さらに遅れる」
大リーグ選手会の60試合制案の採決は23日以降に延期となった
大リーグの開幕はまたも新型コロナウイルスで延期となりそうだ。米球界で新型コロナウイルス感染者が続出したことを受け、大リーグ機構から提示された60試合制案の採決を行う選手会の協議は22日(日本時間23日)以降に延期となったと米全国紙「USAトゥデイ」が伝えた。
キャンプ地のアリゾナ、フロリダ両州では新型コロナウイルスの感染が広がっている。同紙によると、15日からの1週間で選手、球団スタッフら40人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことを受け、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は選手会のトニー・クラーク専務理事に連絡。すでに選手会へ提示している60試合制案を微調整する旨を伝えたという。未知のウイルスで核となる開催案ですら確定できない現状。大リーグ機構は7月19日(同20日)の開幕を目指しているが、USAトゥデイは「シーズン開始が更に遅れることになるだろう」と指摘。シーズン開幕は1週間遅れの7月26日(同27日)以降、スプリングトレーニング再開は6月29日(同30日)以降となる可能性を伝えた。
新型コロナウイルス感染拡大が広がれば、60試合のシーズンがさらに短くなる可能性もある。大リーグ機構は選手会へ提示した60試合制案では日割り100%の年俸を保証しているが、試合減なら年俸ダウンも避けられない。同紙は「選手会と選手たちが恐れていること。それは、彼らが試合数に応じた年俸の全額を受け取ると保証はされている一方で、新型コロナウイルスの影響でシーズンが60試合より短くなってしまうことが余儀なくされる可能性もあり、そうなると更に年俸が減額となってしまう」と指摘した。
仮に新型コロナウイルスによってシーズンが短くなれば、マンフレッド・コミッショナーは選手会へ提示しているポストシーズン拡大、ナ・リーグでの指名打者制を翌21年は採用しないという。新型コロナウイルスの感染再拡大は大リーグの今季開催へ大きな影響を及ぼしている。
(Full-Count編集部)