佐々木朗希は「日本の宝」 沢村賞2度の斉藤和巳氏も驚嘆「久々に見ましたね」

斉藤氏が感心するバランス感覚「あれだけ足を大きく上げても体がブレない」

 驚きのあまり笑いさえ起きてしまう斉藤氏だが、佐々木のキャッチボールはなぜ距離が近く見えたのか。指を離れたボールが相手のグラブに届く速さなのか、投げるボールが持つキレなのか、はたまた投球フォームなのか。

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「全部ですね。投げる姿もフォームも全部。久々に見ましたね、18.44が近く見える選手は。僕はあまりそう感じることはないんですけど。確かに背も高いですけど、それ以上のものがある。僕は真後ろからではなく、真横からしか見なかったんですが、それだけでも十分衝撃でした」

 となれば、バッターボックスに立って対戦する打者には、佐々木との距離がさらに近く感じられるのではないだろうか。

「打席に立ったら、かなり近く感じると思います。傍から見ている僕らは楽しみでしかないですけど、監督やコーチの責任は大きいですね。これまでの指導者も大変だったと思いますよ。チームだけの問題じゃない。日本の宝ですから。これは潰さないように、しっかり育てなければ」

 投手を見る時、斉藤氏はまず投げる全体像を見てから、細かな技術的な部分をチェックするという。佐々木の投げ姿の中でも、特に目を引いたのが「バランス感覚」だ。

「あれだけ足を大きく上げても体がブレない。まだ体が出来ていないと言われながら、あれだけ足を上げても大丈夫なのは、彼の中でのリズムがしっかりあるから。軸がブレない彼なりの強さも持っているんでしょうね。ランニングをしても足が速くしっかり走れるので、周りが思っているほど弱くないと思います。ただ、まだ18歳。まだまだ成長しますね」

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投手コーチとして佐々木を育成するとしたら…「絶対に嫌です(笑)」

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