「甲子園の憧れよりもプロで」日本から豪州経由でメジャー目指すスーパー高校生の決断
1月の豪州の州選抜大会で主砲として準優勝に貢献「楽しいですね」
今年1月、高校生から選ばれたU18州対抗戦ではクイーンズランド州の選抜チームに選ばれた。クリーンアップを任され、ポジションは中堅か遊撃。中心選手として豪州準優勝に貢献した。
「楽しいですね。普段のクラブチームでは同学年の選手だけでなく、大人の選手もいるのでパワーが違うんです。プレミア12で豪州代表だった選手とも対戦しました。やっぱり力勝負は楽しいですし、今も工夫しながら練習できる。充実しています」
投手としては140キロ近い球を投げ、スライダー、チェンジアップなど球種も豊富だ。新型コロナウイルス感染対策のため3月下旬からチーム練習や試合はできなくなったが、今も友人とのキャッチボール、筋力トレーニングなど自主練習に励んでいるという。豪州に移住してからは肉食中心の食生活も変わり、中学時の体重70キロから85キロに増量。身長も183センチから185センチとなり、体もガッチリしてきた。
「オーストラリアのトップ選手は米国の野球を目指します。マイナー契約をつかめれば、もちろんやってみたいですし、やっぱりいつかメジャーリーグでやってみたいです。日本のプロ野球から話があれば、もちろん前向きに考えたいです」
「小中学校まで日本で野球をやっていて、高校からオーストラリアでプレーするのは初めてだと聞いています。ゼロからのスタートだと思うんですけど、やっぱり大谷選手を目標にしていきたいです。高いレベルでプレーしたいです」
これまで豪州からメジャー球団とマイナー契約を結んだ選手は22人。米大学からスカウトを受けて奨学金を得て渡米した高校生は60人以上いるという。17歳が異色のルートで憧れの舞台をを目指していく。