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阪神OBが警鐘、過度な期待をかける「バースの再来」 ボーアは「長い目でみないと」

プロ野球は開幕から10試合が行われ、早くも明暗が分かれている。セ・リーグでは、昨季リーグ終盤に大逆転で3位に滑り込み、クライマックスシリーズ(CS)に進出した阪神が2勝8敗の最下位と出遅れた。まだ始まったばかりで、結果に一喜一憂する段階ではないが、不安要素も見えてきている。

ボーアが成功するために必要なことは? 一方のサンズは「スイングが弱い印象」

 では、ボーアがボーアらしく成功するためには、何が必要なのか。試合前のフリー打撃での飛距離は、メジャー時代でもトップクラスだったほどのパワーの持ち主だ。それだけに、まずは相手バッテリーに恐怖心を植え付けるような打撃をしてほしいという。

「追い込まれて真っ直ぐで見逃し三振というのが見受けられますが、左投手の外のスライダーが頭にあるのだと思います。そのあたりも周りが言ってあげないといけません。左腕に対して、三振なら三振でもいい。その代わり、迂闊に真っ直ぐを投げたら危ないよ、という雰囲気を出さないと。例えば、真っ直ぐだけをずっと待ってみるというのも手だと思います。それを1回しっかり捉えてしまえば、相手は真っ直ぐでいきづらくなる。バッテリーに恐怖心を抱いてもらわないといけません。強振する必要はないので、パチンと捉えてしまえば、ボーアのパワーであればアウトでもすごい当たりがいくはずです。そういう形を1回作ればいい。そうすればバッテリーは考えてくれます。

 見逃しからは何も生まれません。見逃しているうちはいつまでたっても打てません。1回、2回でいいので、火の出るような当たりをアウトでもいいから打ってほしいですね。こすってしまっても、ものすごく高い当たりを打つとか、そういう形でもいいんです。とにかくドンピシャで打ってくれれば、捕手心理としては『うわ、危なかった。アウトでも次は怖いな』となります。ただ、『こうやってやっていれば大丈夫だな』と思わせたら、バッテリーのほうが断然有利になります。まずそういう姿を見せてもらいたい。『間違ったら何かあるよね』と。今はまだその『間違い』が起こらなそうなので」

 とはいえ、開幕直後と比較すれば「良くなりつつあるのは確か」だという。野口氏は「いつどんなシチュエーションで初ホームランが出て、変わるのか。そこから良くなるのか、悪くなるのか。どこかでは必ずホームランが出るはずです。対左投手についても、どこかで必ず1本はヒットが出ます。打ったときに何かを掴んでくれれば。そうすれば、気持ちも軽くなるでしょう」と見る。そこまでチームが我慢できるかもポイントになりそうだ。

 一方で、サンズはDeNAの守護神・山崎から逆転3ランを放つ鮮烈なデビューを飾ったあとは沈黙。打率.091と低迷している。野口氏は「現状では、あのときのホームランのようにサンズのスイング軌道にボールが来ないと厳しいですね。しかも、速い真っ直ぐではなく、あのときのツーシームのような変化しきらない“半速球”じゃないと、今は打つのは厳しいのかなという印象です」と厳しく言及。そして、「高めの速いボールは前に飛ばないし、右投手の外の変化球も見極められていない。正直、あの1本は振ったところにボールが来たというイメージです。あの試合では、ホームランを打った前の打席を見て、ちょっと期待できないなと思っている中でポコっと1本が出たので。あれがたまたまなのか、そうでないかを判断するのは、もちろんまだ時期尚早なのですが……」と続けた。

 もちろん、だからといって絶対に活躍しないとも言い切れないが、現状では、厳しい印象を受けているという。

「ただ、あの場面で来日初ヒット初ホームランを打つというのは、何かを持っている打者かもしれません。打てないから外すのはどうかと思いますが、現状ではDeNAのオースティンとかソトと比べてしまうと、打席で力強さを感じないというか、スイングが弱いという印象を受けます」

 スタートでつまずいてしまった阪神。ただ、今季は例年よりも23試合少ないとはいえ、あと110試合もある。打のキーマンである新助っ人たちが何らかの形できっかけを掴み、期待に応えることができれば、残りのシーズンは全く違ったものになるはず。ボーアとサンズの巻き返しは見られるだろうか。

(Full-Count編集部)

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