4連敗中の阪神、得点力不足の打開策は? “線”にならない打順の組み替えも一手

並びが“打線”になっていない阪神のこれまでのオーダー

 阪神の打順別打率、出塁率も見てみよう。

1 打率.191 出塁率.255
2 打率.143 出塁率.192
3 打率.366 出塁率.480
4 打率.196 出塁率.224
5 打率.195 出塁率.327
6 打率.163 出塁率.217
7 打率.159 出塁率.159
8 打率.257 出塁率.366
9 打率.158 出塁率.200

 総じて打撃成績は低いが、見て分かるように高打率の打順が続かず、線にならずに分断されている。これをいかにして線に繋げて、少しでも得点効率を上げることが必要ではないだろうか。現状で主にスタメンを張る選手以上に期待を抱かせるほどの存在がいないのも事実。今いるメンバーの中で、打線をどう組むか、になるだろう。

 現状の阪神で出塁率やOPSを見た時に期待値が高いのは梅野、糸井、マルテ、そして初ヒットの出た6月24日のヤクルト戦以降、打率.318を打っているボーアあたりか。この面々を並べて“線”にして上位に固めるのも一手ではないか。

 例えば、こんな打順はどうか。

1(右)糸井嘉男
2(三)マルテ
3(捕)梅野隆太郎
4(左)大山悠輔
5(一)ボーア
6(中)近本光司
7(遊)木浪聖也(北條史也)
8(二)糸原健斗(上本博紀)
9(投)

 明らかに下位打線は弱くなってしまうが、現状はとにかくいい打者に数多くの打席が回り、そして打者が“線”になることが何よりも大事だ。大胆な起用、打順の組み替えをやって、カンフル剤として期待するのもアリではないだろうか。

(Full-Count編集部)

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