オリックス山本、4死球の大荒れも7回2失点で2勝目 粘投に「収穫であり成長」
前週6戦全敗のチームは対西武6連戦に勝ち越し
■オリックス 8-5 西武(5日・メットライフ)
オリックスの山本由伸投手が5日、メットライフドームで行われた西武戦に先発し、1試合4死球を与えながら、7回4安打4奪三振2失点の力投で今季2勝目を挙げた。前週のロッテとの6連戦に全敗し最下位独走状態だったチームは8-5で逃げ切り、2年連続パ・リーグ覇者の西武との6連戦には3勝2敗1分けで勝ち越した。
山本は2点リードの6回、山川、中村、木村にプロ野球タイ記録の1イニング3死球を与えたが、2死満塁のピンチを乗り切り、この回を無失点。続く7回、山川に再びぶつけ、まさかの1試合4死球となったが試合を作りチームを勝利に導いた。
山本は試合後、「今日は右打者にも左打者にもシュートを多く投げました。いいバッターなので厳しくいかないとという気持ちがあって(死球が)増えてしまいました」と反省したが、「コントロールがつかなくてぶつけたわけではない。すっぽ抜けてしまった原因は自分なりに分析できていたので、次のバッターを抑えるだけでした」と冷静に対処した。
味方の3失策にも足を引っ張られながら2失点でしのぎ、「エラーや自分のミスでピンチをつくりましたが、りきまずに冷静にいけた。粘り強いピッチングができたのは、自分の収穫であり成長だと思います」と手応えを口にした。
「(この西武との6連戦で)2勝2敗1分けで迎えたことはわかっていましたから、とにかく勝とうと思って投げました。チーム状態は徐々に上がってきましたし、さらに勝ちを増やしていけるように頑張りたい」
昨季最優秀防御率に輝いた山本は、開幕投手の山岡の故障による離脱でさらに責任が増すが、受けて立つ覚悟だ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)