オリックス、打線に光明も専門家が抱く“心配事” 今季初の連勝も「第1次の疲れが…」

吉田正、ジョーンズ、T-岡田らの打線に「主軸どころがバットを振れてきたように見える」

 パ・リーグは5日時点で全チームが15試合を消化。ブルペン陣を見てみると、すでに比嘉と山田修義投手が8試合に登板し、ディクソンと澤田圭佑投手は7試合を重ねている。今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3か月遅れ、試合数が120試合に減ったものの、6連戦が続く過密日程に。開幕前から投手陣の充実をシーズンのポイントに挙げていた野口氏は「中継ぎには絶対に負担がかかってくる。本来なら中継ぎもローテーション制にしたいくらいだと思います」と推し量る。

 救援陣を休ませるという点では、先発の奮闘も欠かせない。この日の山本は、降板した7回終了時点では101球だった。6回に3死球を与えて一時乱す場面もあったが、野口氏は「球数だけで言えば、もう1イニングは行けたと思う」とみる。ただ、6回途中5失点を喫した前回6月28日のロッテ戦から修正し、山賊打線を抑えたこの日の投球には「しっかりとまとめてくるのはさすがの一言につきます」とうなずいた。

 一方の打線は、3番の吉田正尚外野手の復調をはじめ「主軸どころがバットを振れてきたように思える」と野口氏。4番のアダム・ジョーンズ外野手はいまだ2本塁打ながら、この日は猛打賞の内容で、「右へ左へと打ってくれているんだから十分。パワー的には十二分だし、放っておけば、そのうちロング(長打)は出てくるでしょう」と見通した。ロッテに屈辱の「6タテ」を食らいながら、続く西武には3勝2敗1分けで初めてカードを勝ち越し。まだ最下位ながら攻撃には明るい材料が揃ってきただけに、ブルペンを酷使せずに投打のバランスを整えていきたい。

(Full-Count編集部)

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