「鷹にいないタイプになれる」 専門家が指摘する12年目右腕の可能性とは?

課題は伸びしろ、コントロールがついてきたらローテに欠かせない投手に

 ただ、課題はそのまま伸びしろでもあるとみる。「ボール球を使えるコントロールがついてきたら、もっともっと勝てるピッチャーになってくると思います」と野口氏。鷹の先発陣は150キロ超の直球で押してくるタイプの投手がそろっているだけに「真っすぐは140キロそこそこでも球を動かして打ち取っていくという、ソフトバンクにはいないタイプになれる。うまくいけば、ローテーションに欠かせない投手になると思います」と期待した。

 一方で、中村晃外野手が復帰した打線は2桁安打で8点を奪ったが「まだまだソフトバンクの打線はこんなもんじゃない」とも。中でも4番バレンティンの不調に触れ「あれだけ投手側に突っ込んでいってたら打てない。『ココ(バレンティンの愛称)、ボールは来るから焦らず待ってスコーンと打ってみろ』と言ってあげたい」と話した。

 アルフレド・デスパイネ外野手やジュリスベル・グラシアル内野手ら主力がいまだ不在の中、勝率5割が見えてきた常勝軍団。野口氏も「メンバーが揃ってきたらソフトバンクは走る。ココだってうかうかしてられないかもしれませんね」と語る。投打ともに盤石の体制を整えていく上で、二保の今季初勝利は確かに追い風になったはずだ。

【動画】野球解説者・野口寿浩氏が指摘した場面 ホークス先発の二保が楽天茂木にフォークを拾われ三塁打を浴びたシーン

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