本職が捕手の1番打者… 同じ境遇の元ヤクルト飯田氏が語る鷹・栗原の可能性

昨年7月のヤクルトOB戦に出場した飯田哲也氏【写真:荒川祐史】
昨年7月のヤクルトOB戦に出場した飯田哲也氏【写真:荒川祐史】

「理想は6番くらいを打つことだと思いますが」

 7、8日の楽天戦では2試合連続で本拠地PayPayドームの右翼席に放り込んでみせた栗原だが、飯田氏は「たまたま本塁打で目立っていますが、あくまで広角に打てることが強みのアベレージヒッターです」と断言。「1番を打つなら、四球が少ない(5つ)ことと、三振が多い(20個)ことが課題になる。チームにとって理想的なのは、彼が6番くらいを打つことだと思いますが……」と付け加えた。

 昨年は32試合出場で、そのうちスタメンはわずか5試合。栗原の出場機会が今季激増している背景には、デスパイネとグラシアルがコロナ禍で母国キューバから出国できず、内川も不振で開幕2軍スタートとなった事情もある。

「これだけ打っていれば、誰が帰ってきてもベンチに下げられることはない。ただ、いいスタートを切ったとはいえ、このままずっとうまくいくはずはなく、必ず調子の波は来ます。相手にも研究されるこれからが正念場でしょう」と飯田氏。

 本来の主力が顔をそろえるであろうシーズン後半も、レギュラーとして試合に出続けることができるか。飯田氏は「“ダメ元”で目の前の試合をがむしゃらにやっていくしかないと思います。『前半は良かったね』で終わってほしくない」とエールを送っている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY