“速球王”ヒックスが出場辞退を表明「糖尿病の認知を…」 13選手が不参加
世界最速169.1キロ右腕ヒックスは糖尿病を患っている
世界最速105.1マイル(約169.1キロ)を誇るカージナルスのジョーダン・ヒックス投手が13日(日本時間14日)、今季を出場辞退すると表明した。自身のツイッターを更新し、「検討を重ねた結果、2020年シーズン不参加を決めました。カージナルスとチームメートたちが僕の決断を支持してくれることに感謝しています。2021年にカージナルスが世界一になる上でチームの一員となること、そして僕の立場を活かして糖尿病患者のコミュニティに対する認知度を更に高めることを心待ちにしています」とコメントした。
昨年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて開幕を故障者リストで迎える予定だった。今回の出場辞退は1型糖尿病を患っているためで、ジョン・モゼリアック編成本部長は「ジョーダンの今シーズン不参加という決断を我々は理解し、尊重する。肘の手術から回復を続ける中で幸運を祈っている。そしてジョーダンが2021年シーズンのマウンドに戻る姿を楽しみに待っている」とコメントしている。
大リーグの規定で1型糖尿病を患っている選手はシーズン不参加となっても登録日数と年俸を得ることができる。これによりヒックスは今オフに年俸調停の権利を得る。また、これまでにジャイアンツのポージー、ドジャースのプライス、ナショナルズのジマーマンらが新型コロナウイルス感染のリスクからプレーしないことを表明しており、ヒックスは13人目の出場辞退選手となった。
(Full-Count編集部)