元西武リー&元BC助っ人が活躍 2年目の逸材は2冠でMVP&新人王も…CPBL前期成績

統一・林安可【写真:Getty Images】
統一・林安可【写真:Getty Images】

林安可はMVP&新人王も射程圏内、W受賞となれば16年の現日本ハム・王柏融以来

 4月12日に世界最速で開幕を迎えた台湾プロ野球(CPBL)は、19日で前期日程を終了した。Lamigoから球団名を変えた楽天モンキーズが開幕7連勝で一時は独走状態に入ったが、先発投手陣の安定感が光った中信兄弟が大逆転優勝を飾った。個人成績では2年目の統一・林安可が本塁打&打点の2冠、4年目の楽天・林立が打率.402をマークするなど若手の活躍が目立った。

 2019年ドラフト1位指名の林安可は、打率.348、20本塁打、61打点、OPS1.119の大活躍で本塁打と打点の2冠。2016年のLamigo(現日本ハム)・王柏融以来となる新人王とMVPのダブル受賞も射程圏内に入っている。中国文化大学時代は最速147キロの直球を投げ込む投手としても注目を浴び、公式戦ではないもののオープン戦で登板も果たした“二刀流”。2018年にはNPB入りを目指し、投手として楽天のトライアウトを受験した経歴を持っている。

 チャイニーズ・タイペイ代表としてプレミア12にも出場した林立は打率.402。こちらも、2017年の王柏融以来となるシーズン4割を目指す。優勝した中信兄弟の24歳右腕・黄恩賜は7勝0敗、防御率3.53。台湾人投手で唯一規定投球回を投げ、最速156キロの直球を武器に防御率1位に立っている。

 また、日本でプレーした選手たちの活躍も目立った。中信兄弟で元西武のCC・リーは最多の12セーブ。同じく中信兄弟で元ソフトバンクのアリエル・ミランダは5勝6敗、防御率4.22で防御率4位、楽天で元DeNAの王溢正は6勝3敗、防御率4.98で勝利数4位につけている。そんな中で、2017年にBC石川でプレーした中信兄弟のホセ・デポーラが8勝5敗、防御率4.03、98奪三振で勝利数と奪三振の2冠。伏兵が意外性のある活躍を見せた。

 後期日程は24日からスタート。後期に中信兄弟以外の球団が優勝した場合は2球団(年間勝率1位がさらに別球団の場合は3球団)のプレーオフで総合優勝を決定。中信兄弟が優勝した場合は年間勝率2位と3位のチームが対戦し、勝者が中信兄弟への挑戦権を得る。

(Full-Count編集部)

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