開幕戦V弾ヤ軍スタントンは「MVPシーズンだ」 米メディアは“不良債権”から手のひら返し
昨季スタントンはナショナルズとの開幕戦で先制2ランを含む2安打3打点と活躍した
■ヤンキース 4-1 ナショナルズ(日本時間24日・ワシントン)
新型コロナウイルスの影響で遅れていた大リーグは23日(日本時間24日)に約4か月遅れで開幕し、ヤンキースが昨季ワールドシリーズを制覇したナショナルズを4-1のコールドで下した。ジャンカルロ・スタントン外野手が先制2ランを含む2安打3打点と活躍。ゲリット・コールが5回5奪三振1安打1失点で移籍後初登板初勝利を飾った。
4番・スタントンが復活の狼煙を上げた。初回2死二塁でシャーザーの154キロのフォーシームを強振。左中間へ飛び込む先制1号2ランを放った。打球速度112.2マイル(約181キロ)の高速弾。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、シャーザーが許した本塁打の中では最長飛距離だという。
スタントンは2014年オフに当時所属していたマーリンズと13年総額3億2500万ドル(約346億円)の契約を交わし、2018年からヤンキースに所属。移籍1年目こそ38本塁打、100打点とマークしたが、昨季は度重なる故障で18試合出場にとどまった。不良債権化を指摘していた米メディアは手のひら返しで称賛した。米放送局「ABC7 ニューヨーク」でリポーターを務めるライアン・フィールド氏は「ジャンカルロ・スタントンは絶好調のようだ」と称賛。アトランタのラジオ局のグラント・マコーリー氏は「スタントンのMVPシーズン」と称えた。
2点リードの5回2死満塁では再びシャーザーから右前適時打を放った。逆方向への一打に、大リーグ公式サイトのダレン・ウィルマン氏は「スタントンの素晴らしい打撃……97マイル(約156キロ)の直球を捉え逆方向に安打を決める」と絶賛した。チームは降雨コールドで開幕戦勝利。復活を予感されるスタントンの打撃に注目が集まっている。
(Full-Count編集部)