筒香嘉智の鮮烈な開幕デビュー弾を指揮官絶賛「かなりスペシャルな打者になる」
5回に柳から放った初アーチに「打った瞬間、疑いようもない一発だった」
■Bジェイズ 6-4 レイズ(日本時間25日・タンパ)
レイズの筒香嘉智外野手は24日(日本時間25日)、本拠地で行われたブルージェイズとの開幕戦に「3番・三塁」で先発出場し、メジャーデビュー戦で初アーチをかけた。5回の第3打席に韓国人左腕・柳賢振から中越え1号2ランを放ち、存在感を光らせた。チームは4-6で敗れたが、レイズのケビン・キャッシュ監督は試合後、28歳“ルーキー”の一発に「開幕戦に見えた光明となった」と手応えを語った。
日本人野手初の「開幕3番」で試合に臨んだ筒香は、初回の第1打席は二ゴロに倒れ、4回先頭の第2打席は右上腕への死球で出塁した。チームは4回と5回に3点ずつを許し、大敗の気配が漂ったが、その空気を変えたのが筒香の一発だった。
5点を追う5回、2死一塁の場面で打席に立つと、フルカウントからの6球目外角フォーシームを捉えた。キャッシュ監督が「打った瞬間、ベンチからは疑いようもない一発だった」と振り返る打球は、無人の中堅席へ飛び込む1号2ラン。試合の流れを引き戻した。
スプリングトレーニング中にも同じような打球を見たことを覚えているという指揮官は「反対方向に上手く運ぶ能力を持っている」と高く評価。「彼はかなりスペシャルな打者になる可能性を秘めている」と絶賛した。
そのためにも過度の期待は寄せない覚悟だ。あくまでも「我々のチームの一員、1番から9番までいる打線の1人というスタンスを保ちたい」と、伸び伸びと育てていく。
今季はコロナ禍によりシーズン60試合という超イレギュラースケジュールで実施。筒香にとって新しい環境に順応する期間は短くなるが、チームのバックアップを受けながら持てる力を発揮していきたい。
(Full-Count編集部)