西武栗山&中村の好調は「リーグV3の鍵を握る」 37歳コンビの記録ラッシュ

注目される辻監督のベテラン起用法「6連戦を考慮しながらやっていく」

 幸い、2人とも開幕から打撃好調。26日現在、栗山がリーグ5位の打率.323をマークすれば、中村も打率.286、4本塁打。中村は栗山同様、16日の楽天戦で通算300二塁打を達成し、記念のボードを掲げたばかりだ。現在、「本拠地メットライフドームでの通算200号」にもあと1本と迫っている。さらに、すでに自身が保持している満塁本塁打20本のプロ野球最多記録の更新も期待されている。

 一方、350二塁打を達成した栗山の次のターゲットは、あと144本の通算2000安打。本人が「まだまだ先の話」と言う通り、120試合に短縮された今季中の達成は至難だが、近付く名球会入りは強いモチベーションになる。チームも2人の記録達成に花を添えようと一丸になるはずだ。

 ベテランゆえ、前日25日の試合で2人まとめてスタメンから外れたように、定期的に休養も必要。それでもシーズンを通して故障で離脱することなく、少なくともベンチにはいてもらわないと困る存在なのだ。「今季は試合数が少ないとはいえ、6連戦が続くので、考慮しながらやっていくしかない」と辻監督。例年以上に指揮官の“ベテラン操縦法”を問われるシーズンとなる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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