大谷翔平の180キロ“弾丸”二塁打は今季チーム最速 フェンス直撃の今季初適時打
データ解析システム「スタットキャスト」は昨年9月11日の大谷の本塁打以来のスピード
■エンゼルス 10-2 マリナーズ(日本時間29日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、マリナーズとの本拠地開幕戦で「5番・指名打者」で先発出場。6回2死一塁の第4打席で放った右中間フェンスに直撃する二塁打は自身2試合ぶりの安打。弾丸のように飛んでいった今季初タイムリーの打球は、データ解析システム「スタットキャスト」によると111.9マイル(約180キロ)を計測。分析担当者によると、昨年9月11日のインディアンス戦で大谷が放った本塁打以降で、チーム最速の打球スピードとなった。
まだまだ本調子とはいえない打撃だが、期待を抱かせる打球だった。大谷はアスレチックスとの開幕戦の第1打席で中前安打を放って以降、11打席連続無安打と当たりが止まっていた。マリナーズ右腕・グロツのシンカーを強くとらえ、打者出場3戦目で今季初打点をマークした。マドン監督は「自信がつけば、突然として打球が右翼席に飛ぶようになる。今日は良く見えた」と頷いた一打。目を見張ったのは打球スピードだった。
あっという間に右中間フェンスに直撃。MLB公式サイト記者で、データ解析システム「スタットキャスト」で分析したデビッド・アドラー氏は自身のツイッターで「今回、ショウヘイ・オオタニが放った二塁打の打球速度111.9マイル(約180キロ)は、昨年9月11日にオオタニ自身が114.4マイル(184キロ)の本塁打を放った以降では、エンゼルスの選手の中で最速の打球スピードだ」とツイート。大谷は自身がマークしたスピードこそ上回ることはできなかったが、エンゼルスの好打者たちの誰よりも高いことが証明された数値は、しっかりとコンタクトできた証だろう。
今季初めて5番でスタメン出場し、5打数1安打1打点、打率.143で本拠開幕戦を終えた。レンドンらの活躍もあり、エンゼルス打線は活気づいてきた。チームは10-2で大勝した。安打の後は8回は空振り三振に倒れ、まだまだ本調子ではないが、指揮官の言う通り、いつ打球の角度が変わるかわからない。この高速打球が自信となり、本来の打撃にさらに近づくことを期待したい。
(Full-Count編集部)