大谷翔平、“曲芸撃ち”1号3ランで復調手応え 「上がった瞬間にいくと。打撃の感じはいい」
救援陣の乱調で1試合3打点以上の不敗神話は13でストップした
■マリナーズ 10-7 エンゼルス(日本時間30日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地マリナーズ戦で「4番・指名打者」で先発出場した。今季4試合目の打者出場で初の4番スタメン。4回の第2打席で一時逆転となる1号3ランを放った。5打数1安打3打点。チームは救援陣が崩れて、7-10で逆転負けした。大谷が3打点以上を挙げた試合は13勝0敗だったが、その不敗神話もストップした。
待望の1号は今季16打席目で飛び出した。1点を追う4回無死一、二塁。2ストライクから右腕ダンの内角低めカーブをバットに乗せて、一時逆転の3ランとした。右翼席に飛び込む一発は打球速度101マイル(約162.5キロ)、飛距離402フィート(約122.5メートル)、打球角度27度。本塁打は昨年9月11日(同12日)の本拠地インディアンス戦以来322日ぶりだった。
難しい球を捉えた一発。大谷は「来る可能性があると思っていました。(狙い球として)はってはいなかったです。上がった瞬間にいくなと思いました」と振り返った。「打撃の感じはいいんじゃないかなと思います。ただボール球は見逃すべき。甘い球をもっともっと打っていければ」と反省も忘れなかった。
初回2死一塁は右直。相手の好守に阻まれた。6回先頭は打席中に左腕から右腕に交代して空振り三振。7回1死一塁は初球を打ってニゴロ。9回2死三塁は中飛だった。1試合3打点以上は昨年9月7日の敵地ホワイトソックス戦(5打点)以来の活躍。勝ち星こそつかめなかったが、まずは打者として二刀流復活へ狼煙をあげた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)