4打点の清宮福太郎「いい打点と悪い打点あった」 結果より内容重視の野球脳

2安打4打点と活躍した早稲田実・清宮福太郎【写真:荒川祐史】
2安打4打点と活躍した早稲田実・清宮福太郎【写真:荒川祐史】

初戦の左腕対策から開き気味になっていたフォームをわずかな期間で修正した

 日本ハム・清宮幸太郎内野手の弟で早実2年の清宮福太郎外野手が31日、府中市民球場で行われた西東京大会3回戦・府中西戦に「4番・左翼」で先発出場。4打数2安打4打点の活躍で、11-1の6回コールド勝利に貢献した。

 初回、1死二、三塁の場面では遊ゴロの間に三塁走者が先制のホームイン。1死満塁で迎えた2回には一直で併殺打に倒れるも、一塁走者が塁間で挟まれる間に三塁走者が生還を果たした。4回2死三塁の第3打席は左翼への痛烈な適時打。6点リードの6回、無死一、二塁で迎えた第4打席ではダメ押しの2点適時二塁打を放ち、コールド勝ちを呼び込んだ。

 初戦では八王子の左腕・溝口雄大投手のインコースのボールを狙い、見事な場外アーチを放った。しかし、左腕対策の“副作用”から体が開き気味となり、続く八王子実践戦では5-4-3の併殺打で満塁のチャンスを潰していた。

「この前の試合で右ピッチャーが打てなかったので、修正した。今日は(体が)開かないことを目標に入りました。ストレートを狙っていたので狙い通りに打てた。結果が出たんでよかったです」と清宮。取り組んだのが逆方向への意識だ。この日も同じく満塁のチャンスで一直、一塁走者が塁間でタッチアウトになる併殺打を放ったが、「やりたいことはできていました」と過程を重視。4打点の活躍にも「いい打点と悪い打点があった。いっしょくたに喜べる内容ではない」と1つ1つの打席を別個に振り返る。

 4番について「やっぱり、一番に打点をあげなきゃいけない打順だと思ってる。チームとしても助かるし、それで流れも来ると思う」と語った清宮。野球脳の高さに、さらなる成長の予感が漂う。

(佐藤佑輔 / Yusuke Sato)

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