田中将大、頭部直撃の影響なし 3回途中2失点の今季初登板終え「全く問題ない」
今季初登板に「またこの場所に戻ってこられたのは興奮しました」
■ヤンキース 5-2 Rソックス(日本時間2日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手が1日(日本時間2日)、本拠地でのレッドソックス戦に今季初先発し、2回2/3を投げて4安打2失点で降板した。田中に勝敗はつかなかったものの、ヤンキースは5-2で勝利し5連勝とした。
初回先頭のベニンテンディを低めのスプリットで空振り三振に仕留めた田中。続くピラーには右前安打を許したが、デバースを空振り三振、ボカーツを中飛に打ち取り、無失点で初回を終えた。2回も無失点。3回は1死からベニンテンディに四球、ピラーに左前安打。初めて得点圏に走者を背負うと、ボガーツには右中間フェンス直撃の適時二塁打を浴びて2点を失った。ここで球数が51球となり降板した。
サマートレーニング中に打球が頭部を直撃し、軽い脳震盪を負った田中。慎重に調整を進めて、この日の初登板を迎えた。試合後、田中は「またこの場所に戻ってこられたのは興奮しましたし、登板後の状態もいつも通り。全くもって問題はなかったです」と語り、状態には問題がなかったことを明かした。
実戦形式の打撃投手には登板していたものの、本格的な実戦登板はスプリングトレーニング以来だった田中。「守備についてもらってゲームをやったのがスプリングトレーニング以来。今日、ブルペンでも投げていて、自分に(細かいコントロールは)備わっていないと思った。コース意識というより、球の高さ低さ、球の勢いを意識して投げましたね」と振り返った。
無観客での公式戦で投げるのも、この日が初めて。違和感は当然あったといい「普通ではないので、完璧に違和感がないわけではない。ファンの声援っていうのは選手の背中を押してくれる。ファンの人がいれば、(ストレートが)もう2、3マイル速かったかもしれないですね」と語っていた。
(Full-Count編集部)