新型コロナ感染マーリンズ、5日から試合再開 ジーターCEO「安全性を錯覚した」
ジーターCEOが呼びかけ「我々に何が起きたかを見て教訓にして」
選手やスタッフらが新型コロナウイルスに集団感染しているマーリンズは3日(日本時間4日)、4日(同5日)から敵地ボルティモアでのオリオールズ戦からシーズンを再開すると発表した。マーリンズのデレク・ジーター最高経営責任者(CEO)はオンライン会見に臨み、「もし感染対策に100%従っていない人がいたら、我々に何が起きたかを見て、教訓にしてほしい」と呼びかけたという。米全国紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者をはじめ複数の現地メディアが伝えている。
マーリンズは遠征地のアトランタで選手、スタッフら、およそ20人が新型コロナウイルスに感染していることが判明。7月27日(同28日)に予定されていたオリオールズ戦から8月2日(同3日)までの全試合が中止となっていた。発表によると、4日(同5日)の敵地オリオールズ戦からシーズンを再開。5日(同6日)に行われる7回までのダブルヘッダーを含め、6日(同7日)まで4試合が予定されている。
再開に先駆け、オンライン会見に臨んだジーターCEOは「18人の選手が一挙いなくなってしまうことは、大きな挑戦。だが、我々は立ち向かう準備ができている」と意気込みを語った。また、遠征中に「安全性についての錯覚があった」と言及し、「警戒を弱めることはできない」と警鐘を鳴らしている。
一部ではマーリンズの選手がアトランタで外出していたという報道もあったが、ジーターCEOはこれを否定。選手やチーム関係者はアトランタで買い物に出掛けたり友人宅を訪れたことはあったが、バーやクラブに出掛けた事実はないとしている。また、最初の感染者は誰なのか、どこで感染したのかを確かめるのは不可能だとも指摘した。
一挙、18選手が戦列から離れることになったマーリンズ。4日(同5日)のシーズン再開にはどんなメンバーが名を連ねるのかにも注目が集まりそうだ。
(Full-Count編集部)