開幕2軍スタートも活躍を狙う1軍の舞台 昨季這い上がったパの33選手は?

投手の方がシーズン途中から昇格して活躍するケースは多い?

 今回取り上げた選手の総数は、6球団合計で33名。昨季も多くの選手が、シーズン途中から1軍に昇格し、貴重な戦力としてチームの助けとなっていたことがわかる。中には、渡邉諒内野手のように昇格後にレギュラーを確保して規定打席到達を果たしたり、ブセニッツ投手、海田投手、高橋純投手のように、シーズン途中からセットアッパーとしてブルペンに欠かせない存在となった投手たちも存在していた。

 負傷や手術、外国人枠、チームの戦力事情といったように、開幕1軍を逃した理由は各選手によってさまざまだった。また、今回取り上げた選手たちの総数は投手が21名、野手が12名と、おしなべて投手の方が多くなっていたのも特徴的だ。その理由としては、野手に比べて投手のほうが疲弊の度合いが大きくなりやすく、先発、リリーフの双方において、フレッシュな戦力の需要が高まりやすいことが考えられる。

 もちろん、今季の開幕1軍入りを逃した選手たちの中からも、昨季の例と同様に、今後のシーズンにおいてチームを支える存在となる面々が現れる可能性は高いはずだ。各選手にとっても、シーズンの成否を決めるのは開幕直後の数字ではなく、年間を通して残した各種の成績となってくる。現在1軍に帯同していない選手の中から、これから巻き返しを見せてくれる存在が一人でも多く現れることに期待したい。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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