開幕2軍スタートも活躍を狙う1軍の舞台 昨季這い上がったパの33選手は?

昨季飛躍したロッテの主な選手【画像:パーソル パ・リーグTV】
昨季飛躍したロッテの主な選手【画像:パーソル パ・リーグTV】

オリックスでは中川が交流戦首位打者、ホークスは韋駄天の周東が存在感を発揮

〇ロッテ

 岩下大輝投手と二木康太投手はともに開幕ローテーション入りこそ逃したものの、それぞれ開幕3カード目から先発ローテーションに入り、駒不足に苦しむ先発陣を支えた。中継ぎの一角としてキャリアハイの登板数を記録した田中靖洋投手、外国人枠の影響もあって開幕時には1軍枠を外れたものの、左のリリーフとしてさまざまな場面に対応したチェン投手も、ブルペンの一員として貴重な働きを見せた。

 また、佐々木千隼投手と土肥星也投手も登板数が1桁と出場機会がさほど多くなかったが、登板した試合では先発としてそれぞれ好投。投手陣では開幕1軍から外れながらも、後に一定以上の活躍を見せた選手が多かったといえる。また、野手では柿沼友哉手が10個の犠打を決めるなど控え捕手として堅実な働きを見せ、時にはスタメンマスクを被るなど、1軍の舞台で確かな貢献を果たした。

昨季飛躍したオリックスの主な選手【画像:パーソル パ・リーグTV】
昨季飛躍したオリックスの主な選手【画像:パーソル パ・リーグTV】

〇オリックス

 左のセットアッパーとしてフル回転してキャリアハイの成績を収めた海田智行投手をはじめ、負傷で出遅れたものの復帰後はクローザーとして奮闘したディクソン投手、月間18試合登板というNPBタイ記録を作った前年を上回る年間試合数に登板した山田修義投手、先発として100イニングを超えるイニングを消化したK-鈴木投手と、開幕1軍を逃した選手の中から、終わってみればチームに欠かせない投手となった投手が多く輩出されていた。

 野手では史上初めてプロ1年目に交流戦の首位打者に輝くという快挙を達成した中川圭太内野手や、故障で出場試合数は少なかったものの総じてハイレベルな打撃を披露したロメロ外野手、時には3番や5番を務めるなど、好調な打撃で序盤戦のチームを支えた小島脩平内野手、前年の課題だった確実性と出塁率をともに向上させた宗佑磨内野手と、こちらも開幕1軍を逃しながら、その後に確かな存在感を放った選手の数は少なくなかった。

昨季飛躍したソフトバンクの主な選手【画像:パーソル パ・リーグTV】
昨季飛躍したソフトバンクの主な選手【画像:パーソル パ・リーグTV】

〇ソフトバンク

 シーズン後半にセットアッパーとしてフル回転の活躍を見せた高橋純平投手をはじめ、貴重なロングリリーフとして故障者続出のブルペンを支えた椎野新投手、故障を乗り越えて2年ぶりの1軍登板を果たし、復活の兆しを見せた和田毅投手、登板数こそ多くはなかったが、プロ1年目から安定感のある投球を披露した泉圭輔投手といった面々が奮闘。シーズン途中から活躍を見せた投手たちが、故障者続出のチームを2位にとどめた面は確実にあっただろう。

 野手でも俊足を武器にブレイクを果たし、オフには日本代表にも選出された周東佑京内野手や、出場した試合数こそ少なかったものの、故障を乗り越えて非常に優れた打撃内容を示した長谷川勇也外野手といった面々が、開幕1軍を逃しながらもチームの戦力として活躍。両者ともに今季は開幕から1軍に帯同してそれぞれ持ち味を発揮しており、前年以上の活躍にも期待を寄せたい。

投手の方がシーズン途中から昇格して活躍するケースは多い?

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