巨人が完敗した中日・大野雄の力投 “伝説のスコアラー”が語る「わずかな隙」とは?

大野雄の巨人との対戦防御率は、昨季も今季も1点台

 大野雄の巨人戦先発は今季2度目だった。前回は7月3日の東京ドームで、1安打完封勝利の菅野に投げ負けたが、大野雄も7回4安打10奪三振2失点(自責1)の内容だった。巨人との今季対戦防御率は1.13。実は昨季も巨人には、味方打線の援護に恵まれず2勝2敗だったものの、通算27回5失点(自責4)で対戦防御率1.33と抜群だった。

 三井氏は「巨人戦にことさら闘志を燃やす投手というのは、最近では少なくなりましたが、大野雄からは気合が伝わってきます。“星野イズム”をほうふつさせますね」と、かつての中日のエースで巨人戦通算35勝31敗、勝率.530を誇った星野仙一氏になぞらえた。大野雄も“巨人キラー”の系譜に連なりつつあるのだろうか。

 もっともこの日、三井氏が巨人スコアラーの立場にあったと想定して、全くのお手上げで対策の立てようもなかったかといえば、そうではないという。今季8試合に登板してトータル2勝3敗、防御率3.35の大野雄は、最近6試合連続で木下拓とバッテリーを組んでいるが、「このバッテリーは、同じ球種を2球続け、それがうまくいけばさらにもう1球、という傾向がある。このデータを持って臨めば、あるいは攻略の糸口をつかめたかもしれません」と見た。巨人の唯一の得点となった北村の1号ソロは、初球から2球続けてストレート、ツーシーム1球を挟み、さらに3球続いたストレート(6球目)をとらえたものだった。

 気合満点の大野雄に完全に抑え込まれた巨人打線。次回は徹底的に対策を練ってやり返す番かもしれない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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