中京大中京・高橋宏斗、最速153キロ&149球の力投 オリスカウト絶賛「平均値高い」

中京大中京・高橋宏斗【写真:小西亮】
中京大中京・高橋宏斗【写真:小西亮】

オリックスの牧田勝吾編成部副部長「ここで放せば(球速が)出るというのが分かっている」

 新型コロナウイルスの影響で中止となった選抜出場予定32校による「2020年甲子園高校野球交流試合」の大会2日目が12日、甲子園で行われ第1試合では中京大中京(愛知)が延長10回タイブレークの末4-3で智弁学園(奈良)に勝利した。チームは昨秋の新チームから公式戦無敗(28勝0敗)のまま夏を終えた。

 今大会で最も注目を浴びる今秋のドラフト1位候補・高橋宏斗投手は最速153キロマークし10回5安打3失点、149球の力投だった。

 初回にいきなり152キロをマーク。3点リードで迎えた4回は1死から連続死球と山下陽輔(2年)に中前打を浴び満塁のピンチを背負うと、浦谷直弥(3年)に押し出し四球、2死満塁から西村王雅(2年)には148キロの直球を弾き返され右前2点タイムリーを浴び同点に追い付かれた。

 それでも、その後は走者を背負いながらも要所を締め、9回2死一塁から投じた139球目にはこの日、最速の153キロを記録し見逃し三振に。今大会初のタイブレークとなった延長10回は無死一、二塁からのスタートも無安打無失点で切り抜けチームのサヨナラ勝ちに繋げた。

 試合後は本調子でなかったことを明かし「チームに貢献できたことは良かったけど、個人としてみれば、155キロを出してないので、プレッシャーの弱さ、一発勝負の弱さが出たと思う」と反省を口にした。

 相手にリードを許さずピンチでギアを上げる11奪三振の力投も「まだまだ自分の中ではこのピッチングでは世代ナンバー1というほどの投球ではない。自分には課題の残るピッチングでした。投手の一番いいのは無失点で終わること。0で終われば、絶対に負けることはない。自分が目標としているのは無失点」と言い切った。

 高橋自身は納得していないが、プロの評価は変わらない。初回から150キロ台を連発し、試合終盤に最速を出す姿は驚きだ。オリックスの牧田勝吾編成部副部長は「やはり平均値が高い。リリースポイントが安定して、ここで放せば(球速が)出るというのが分かっている」と絶賛した。

 注目の進路については「ここから考えていくつもりですが、進学したいというのはあります」とし、プロ志望届については「出す選択肢も自分の中にはまだある」と語った。今後もドラフト1位候補に上がる右腕の決断に注目が集まりそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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