連日の「150キロ台」計測にざわめく神宮 慶大の155キロ右腕は16K奪三振ショー

ドラフト候補の慶大・木澤尚文【写真:編集部】
ドラフト候補の慶大・木澤尚文【写真:編集部】

慶大・木澤は最速152キロで圧巻の投球、各校に揃う150キロ級の投手たち

 真夏の神宮球場の電光掲示板に150キロ台の表示が連発している。4か月遅れで開幕した東京六大学春季リーグ、12日は慶大の155キロ右腕・木澤尚文(4年)が第1試合の立大戦で8回途中16三振を奪う圧巻の奪三振ショー。巨人、DeNA、阪神、楽天など、複数のプロ球団スカウトが視察する前で快投を演じたが、炎天下の登板にかかわらず、ドラフト候補右腕は152キロをマークした。

 130キロ台後半のカットボールとスプリットを織り交ぜ、4失点(自責2)で今季初勝利をマークした背番号18。試合後は「暑い中のリーグ戦が決まって(暑さが)全く気にならないと言えばウソになるけど、しっかりと準備はしてきた」と充実の汗を拭ったが、開幕から3日間で150キロ超の直球で沸かす投手が続々登板している。

 開幕の10日には早大の左腕・早川隆久(4年)が自己最速を一気に4キロ更新する155キロをマークし、客席をざわつかせた。11日には明大の右腕・入江大生(4年)が152キロをマークし、この日も第2試合で法大で先発した右腕・高田孝一(4年)が152キロ、救援した左腕・山下輝(3年)も150キロを計測した。

 各校に150キロ級の剛腕が揃い、球速は年々レベルアップしている。今回のリーグ戦は新型コロナウイルス感染拡大により、練習自粛の期間はあったが、155キロをマークした早川が「ボールに触れない期間を作り、ランニング量を増やした」と体づくりに充てたように、各投手は工夫しながら調整し、神宮のマウンドで躍動している。

 観衆上限3000人、1試合総当たりの8日間の短期決戦。残り5日間も各校の剛腕が詰めかけた熱心なファンを盛り上げそうだ。

(Full-Count編集部)

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