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通算200号達成した巨人中島を専門家が分析 大きなアーチを生んだ小さな意識

巨人の中島宏之内野手が14日の中日戦(東京ドーム)で通算200号を達成した。6回1死二、三塁から放った左中間席へ今季5号3ランは前夜の4号と同様、打った瞬間に本塁打と確信できる完璧な当たりだった。それでいて、中島のスイングには力みがない。長年、巨人や中島も選ばれていた2009年WBCの侍ジャパンチーフスコアラーだった三井康浩氏は小さなテークバックと打席に入る瞬間の意識に好調のポイントを見た。

背中側にバットが出ることが多かったが、だんだん小さくなっていると分析

「中島選手の場合は、テークバックの時、バットが背中側に出る印象がありますが、そんなに背中側に入らなくなっています。背中側への割合が大きいとボールとバットの軌道が合いづらくなります。バットの出が悪くなるからです」

【動画】「西武時代やこれは」「アーチストナカジ」と絶賛 中島が“確信歩き”で決めた通算200号のメモリアルアーチの実際の映像

 今の中島は後ろもコンパクトにして、軽く振っている。

「他球団の選手として、またWBCの時もそうですが、中島選手のいい時を見ていたときのイメージは、軽く振って、ボールが飛んでいく感じで、フォームのバランスがいいなと思っていました。(ゴルフでも使われる)“パンチショット”、軽く打っているのに、見ている人にとってはかなり大きな打球が飛んでいくという状態です。それは全体のフォームのバランスがいい時にできること。今も、軽く打てているように見えるのはバランスがいい証ですね」

 2009年の侍ジャパンの時は「もう少しパワフルだった」が、非常にバランスのいいフォームだったという。

「あの当時に比べれば、もちろん体の動きは小さくなっています。テークバックもそうですし、左足を上げる動きもそう。小さくしてまとまってはいますけど、今はあの頃よりも技術が中島選手にはあります。変わらない懐の深いフォームも健在です」

 西武時代には162本、オリックスでは32本、そして巨人では6本目で大台に到達した。2試合連続本塁打を放った中島はまだまだアーチストとしての魅力がある。

「先ほど、技術と言いましたが、ひとつ簡単なことでいうと、甘い球を一発で仕留めることも技術です。それはその人の力量だと思います。調子が悪い時は甘い球をミスショットする。体を開かず、コンパクトに振れ、甘い球は逃さない。だから状態がいいのだと思います」

 中島は今年38歳。まだまだ円熟味を見せてくれそうだ。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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