前田健太、ノーノー逃すも快投 ツインズ女房役が絶賛「途方もなく素晴らしかった」
女房役のアビラはノーノー逃した安打を振り返り落胆「心が折れる瞬間」
■ツインズ 4-3 ブルワーズ(日本時間19日・ミネソタ)
ツインズの前田健太投手は18日(日本時間19日)、本拠地ブルワーズ戦に先発登板。8回まで無安打の快投も9回に安打を許し、史上初となる日米双方でのノーヒットノーランを逃した。あとを受けたリリーフが同点に追いつかれ4勝目も消えた右腕だが、ツインズの女房役があと一歩でノーヒットノーランを逃した舞台裏を明かしている。
前田は初回、1死からイエリッチに四球を与えたものの、無失点の立ち上がり。2回から7回までは6イニング連続で3者凡退に仕留め、3回1死から5回を終えるまではツインズの球団新記録となる8者連続三振を奪った。8回1死まで21者連続アウトと驚異のピッチングを展開した。
9回先頭のソガードに詰まった当たりで中前安打を許して、ノーヒットノーランの快挙達成はならず。ここで前田はマウンドを降板となったが、8回0/3を投げて1安打2四球、12三振を奪う好投だった。リリーフ陣が同点に追いつかれて4勝目こそ逃したが、チームはサヨナラ勝ちを収めた。
快挙まであとアウト3つというところでノーヒットノーランを逃し、ツインズの捕手アレックス・アビラも落胆した様子。米メディア「FOXスポーツ・ノース」のインタビューに対し「私たちは(前田を続投させるかどうか)監督も含めて話し合っていた。なぜなら球数がそれなりに嵩んでいたから。監督は決断するのに難しい状況だったと思う。彼に成し遂げるチャンスも与えたいし、ここまでの試合で85球以上投げていなかったケンタのことも考えないといけない」と、まずは9回が始まる直前の難しい状況を語った。
9回に入るにあたってアビラは「私たちはストライクをしっかりと投げられるように、その前の回で(球数を要して四球を与えた)ナルバエスのような打席を作らないように心がけようとした。なぜなら彼に(ノーノーを)達成する一番いいチャンスを与えたかったから」と慎重を期して臨んだという。
結果的には先頭のソガードに安打を浴び「ポテンヒットが落ちたときには……これまで何度か8回、9回までノーヒッターが継続している試合で受けてきて、あと一歩でバットが折れながらのヒットがあったりとか、そんな感じでノーヒッターを逃すのを見てきた。それは心が折れるような瞬間だった」とアビラ。快挙は逃したとはいえ、前田は9回途中まで1安打12奪三振の好投で「彼は今日、途方もなく素晴らしかったよ」と前田の投球を称えていた。
(Full-Count編集部)