「これは美しい」衝撃の“超遅球” アストロズ右腕の咄嗟の86キロにファン驚き
捕手とのサインが合わないままに投じた1球がまさかの…
■パドレス 5-3 アストロズ(日本時間24日・サンディエゴ)
アストロズのザック・グリンキー投手が23日(日本時間24日)、敵地パドレス戦で投じた“超遅球”が大きな反響を呼んでいる。3回に投じた1球は、なんと53.5マイル(約86キロ)という遅さで、MLB公式サイトも「グリンキーがイーファスを投げた」として、この1球を紹介した。
敵地で行われたパドレス戦の3回だった。2死走者なしで迎えたトレント・グリシャムへの1ボール1ストライクからの3球目だった。グリンキーが投じたのは、まさかのスローボール。真ん中に決まってストライクとなった1球は53.5マイル(約86キロ)をマークした。
MLB公式サイトによると、グリンキーは意図してこのボールを投げたわけではないという。右腕は「彼(マルドナード)が別のところに構えていたから、私たちが同じ意見じゃないことが分かった。だから私は『おい、もう外したところに投げるぞ』『いや、やっぱりプレート外そう』『オーケー外したところに投げるのはやめよう』って感じだった。最後の0.5秒はなにが起こったのかわからなかった」と明かしており、捕手とのサインが合わずに混乱したまま投げた結果のスローボールだったという。
なお、このボールは、2017年9月23日にフィリーズのヘンダーソン・アルバレス投手が投じた52.5マイル(約84キロ)以降で、投手が投げたストライク球で最も遅い球だったという。このボールを動画で紹介した「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる名物セレブのロブ・フリードマン氏のツイッターには「グリンキーは野球界でもっとも面白いピッチャーだ」「これ以上いいピッチャーは存在しない!」「これは美しい」とのコメントが寄せられていた。