「カブス最高の投手」「エース」ダルビッシュに絶賛の嵐、高まるCY賞への期待
7連勝中だったホワイトソックスを相手に7回10奪三振1失点「球界最高の投手の1人」
■カブス 2-1 Wソックス(日本時間24日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は23日(日本時間24日)、本拠地のホワイトソックス戦に先発し、メジャートップに並ぶ5勝目を挙げた。7回を投げて6安打10奪三振1四球1失点(自責1)。7連勝中だった好調ホワイトソックス打線を相手に毎回奪三振を記録するなど躍動した右腕を地元メディアは称賛している。
地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は「ダルビッシュがカブス最高の先発投手であることに異論を唱える人は少ないだろう。また、野球界最高の投手の1人であることも示している」と称賛した。この日スライダーで26の空振りのうち13球を奪った。ロス監督が「2番目に軸となる球種が素晴らしかった。自在に操るところを見るのは楽しかった」「自分のことをよくわかっているから、相手打線に対して自分の強みを生かし続けた。数字の上では、彼のいくつかの球種の特性にとって今日の対戦相手はベストではなかったかもしれない。でも彼はそれらの球種をコーナーに投げた。また今日のファストボールは爆発しているように見えたね」などと称賛したことを紹介した。
5試合連続のクオリティースタートで自身5連勝。チームの連敗を止めた。「ダルビッシュは試合が進むごとに強くなっていっている」「カブスのエースという役割を引き受け、昨季の後半以降その役割を果たして走り続けている。そして2020年のここまでのパフォーマンスは、彼をリーグのサイ・ヤング賞争いの話題の中に引き入れている」などと綴り、アジア出身投手初のタイトルを期待した。
地元放送局「NBCスポーツ・シカゴ」は今季のサイ・ヤング賞争いに注目した。3勝&防御率0.68のレッズ・バウアーや4勝&防御率1.32のブレーブス・フリード、2年連続サイ・ヤング賞のメッツ・デグロムらの今季成績を紹介。ダルビッシュについては「計12先発になりそうな今シーズンの6先発が終わった時点で、ダルビッシュは少なくとも1つのサイトで投手WARのリーグ1位であり、K/BB(44/6=7.33)でも(リーグ)1位だ。そして、防御率(1.70)、WHIP(0.92)、イニング数(37)でも上位に名を連ねている。もし今年オールスターがあったら、ナ・リーグの先発だったかもしれない」と活躍を伝えた。
米メディア「ジ・アスレチック」は34歳になりつつも“進化”していることに着目。「昨季途中まで、ユウ・ダルビッシュをエースだとみなしている人は多くなかった。彼はカブスとの大型契約に見合う活躍をすることができるのだろうか? (昨季)後半戦の素晴らしい投球で、そうした疑問の声は収まり始めた。今季6登板での圧倒的な投球により、懐疑的な人たちを黙らせ続けている」と圧倒的な投球でファンを喜ばせていることを伝えた。「エース。ストッパー。彼をどのように呼ぼうとも、チームにとってジェイク・アリエッタの最盛期以来となる良い投手である」と16年ワールドシリーズ制覇の立役者となった右腕の名前を挙げて称賛している。
(Full-Count編集部)