鷹を8連勝に導くグラシアルの存在 工藤監督も認める“神”がもたらす効果

1週間で奪った32得点のうち半分以上の18点が4人から生まれたもの

「後ろにグラシアルがいることによって、柳田くんと勝負しないといけないことになる。グラシアルが好調であることもあると思いますが、勝負していけば、今日のような結果も生まれるのかなと感じてはいますね」

 初回は中村晃が出塁して柳田が一発。3回も中村晃が死球で出塁し、柳田が二塁打でチャンスを広げ、グラシアルが適時打。4回は下位打線でチャンスを作り中村晃が2ラン。相手に、走者を溜めての大量失点を恐れさせて、勝負を誘う効果があると工藤監督は見る。

 確かに、この1週間でグラシアルは5打点、柳田が6打点、中村晃が3打点、そして3人の後ろを打つ栗原が4打点としっかりと打点をあげている。32得点のうち18点がこの4人によって生まれており、理想的な並びになっていると言えそうだ。

 今季ここまで“猫の目”のように変わってきたソフトバンクの打順だが、ここ5試合は2番中村晃から5番栗原までの並びは変わらない。これは今季初めてのことで、工藤監督も「最近は打撃コーチと話しても、打順の変動がなくなってきたなと感じる」と言う。それもグラシアルの復帰によるところが大きい。デスパイネとバレンティンを欠く中で、ファンから“神”と称されるグラシアルの存在が頼もしい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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