「ドラフトにかかりたい気持ち1本」 プロ志望高校生合同練習会に参加した球児たちの思い
福岡大大濠・山下「上のレベルで勝負」、帝京可児・加藤「真っすぐは誰にも負けない」
プロ入りを志望する高校球児がスカウトの前でアピールする「プロ志望高校生合同練習会」2日目が30日、甲子園球場で行われた。2日間に渡り西日本エリアの計77人の球児が持てる力を存分に披露した。ここでは今回の合同練習に参加し、今秋のドラフト指名を待つ主な球児たちの“声”を紹介する。
〇福岡大大濠・山下舜平大(しゅんぺいた)投手 シート打撃に登板し最速150キロをマーク
「グラウンドに入った瞬間、とても感動しました。真っすぐも見てもらいたいがカーブの質、使い方も見てほしかった。上のレベルで勝負できるようにしたい」
〇帝京可児・加藤翼投手 最速153キロ右腕は突然の大雨で室内での登板となったが伸びのある直球を披露
「真っすぐだけは誰に負けないつもりで3年間やってきた。ストレートも回転数あったし低めにも投げることができた」
〇履正社・内星龍投手 190センチの長身右腕、最速147キロをマークし打者5人に無安打
「奥村選手、中山選手など強打者との対戦で力が入ってしまいました。昨日から彼らの動画をチェックし、対策をしました。甲子園のマウンドは景色も良く、非常に投げやすかったです」
〇大阪桐蔭・西野力矢内野手 シート打撃では中前打を放ち3打数1安打
「全員レベルが高く、刺激になりました。大阪桐蔭の先輩である中田翔選手のようなプロ野球選手になりたいです」
〇近江・土田龍空内野手 軽快な守備、シート打撃では最速速153キロ右腕・加藤から投手強襲安打
「参加した選手はレベルが高く、必死に食らいつきました。自分のセールスポイントは守備なので、今日はプロのスカウトの方にアピールできたと思います」
〇武田・久保田大斗投手 最速142キロをマークするなど4者連続三振、無安打に抑える
「自分の持ち味をアピールすることができました。西日本でプロ野球を目指す選手が集まった場所で、自分と違う考え方や練習方法など、参加した選手とコミュニケーションをとることができました。ドラフトにかかりたいという気持ち1本です」
〇龍谷大平安・奥村真大内野手 兄はヤクルトでプレー、シート打撃は無安打も三塁で存在感発揮
「自分が持っていることをアピールできたと思います。どちらの球団に指名していただけるか分かりませんが、兄と同じプロ野球の世界に進みたいです」
〇中京大中京・中山礼都 遊撃の守備では軽快な動き、シート打撃では5四球
「四球を選ぶことも重要なことと考えていました。他の選手の良いところも盗むことができました。今回の結果で満足することなく、これからの野球人生に生かしていきたいと思います。今後はプロ入りして活躍できる選手になり、子どもたちへ夢や希望を与えることができるような選手になりたいです」
〇神村学園・桑原秀侍投手 最速148キロマーク、無安打1四球2奪三振
「自分の持ち味は強気でドンドン攻めるピッチングです。今日はストレートが走っていて、コントロールも良い納得のピッチングができました」
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)