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勝ち点方式が消える? ドラフト候補への影響も…筑波大・川村監督が語る大学野球の今後

全国で唯一、春の大学野球リーグ戦を行った東京六大学。当初の予定から4か月遅れ、炎天下のなかでの戦いとなったが、その開催は全国の大学野球関係者に大きな希望を与えた。一方で、依然として解決すべき問題はまだまだ山積みの状況が続く。大学野球は今後どう変わっていくのか。首都大学野球連盟所属、国立大としては全国屈指の実力を誇る筑波大野球部・川村卓監督に聞いた。

大学野球の代名詞でもある勝ち点方式が消える? ドラフト候補への影響も

 収束の見えない状況のなかで様変わりしたのは、練習法ばかりではない。川村監督は大学野球のシステム全体にも今後何かしらの変化が訪れるのではと見ている。

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「大きいところでは、このままコロナの影響が続けば今までの勝ち点方式が見直される可能性がある。やはりリモートでどこの大学も授業のやりくりが難しくなっているなか、この先1勝1敗で並んだときに月曜日も試合を行うというのが難しくなってくる。この秋は勝率制に移行しているリーグも多くあると聞きます。それがコロナの影響で継続されていくことは十分あり得ること」

 大学野球の代名詞でもある勝ち点方式が勝率制へと変わると、どのような変化が起こるのか。投手の球数制限やドラフト候補の成長にも大きな影響があると川村監督は指摘する。

「勝ち点方式だと1勝1敗で並んだとき、どうしてもエースが中1日での登板となってしまいがち。勝率制となれば予備日の予期せぬ登板がなくなり、雨天順延などを除いて、先発投手のスケジュールは立てやすくなる。プロに進むような投手の酷使もある程度は避けられるようになるでしょう。一方で、1試合ごとの勝敗が順位に直結してくるので、下級生や2番手を使ったりといった、いわゆる捨て試合ができない。場合によっては得失点差も絡んでくるので、そうなると大量リードでも際限なく点を取りに行ったり、本来の野球とは別物となってしまう懸念もある」

 特に東都大学野球や首都大学野球のように、入れ替え戦があるリーグでは最下位を避けるためその傾向はより顕著になるという。入れ替え戦があるから強くなるという考え方もある一方で、下級生や控え選手も育てるという考え方とは相反する面もある。今後勝率制となることで、入れ替え戦を見直していく可能性もあるのではないか、と川村監督は私見を語る。

 いずれにせよ、その在り方そのものが大きく変わる可能性もあるコロナ禍での大学野球。メリット、デメリットも含め、様々な角度からの議論と検証が必要となっていくだろう。

(佐藤佑輔 / Yusuke Sato)

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