新型コロナで兄弟を亡くし苦渋の決断… パイレーツ外野手が今季の出場を辞退

パイレーツのソクラテス・ブリトー【写真:Getty Images】
パイレーツのソクラテス・ブリトー【写真:Getty Images】

パイレーツのブリトー外野手、自身もキャンプ前に陽性判定受ける

 新型コロナウイルスの感染によって兄弟を亡くしたパイレーツの選手が、今季の出場を辞退した。MLB公式テレビ局「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者のレポートを引用し「米ヤフースポーツ」が記事を掲載している。

 その選手は、ソクラテス・ブリトー外野手。記事によると、ブリトーは兄弟であるエドワード・ブリトーが新型コロナ感染による合併症で亡くなった1週間後に辞退を決断したことが明らかになった。パイレーツではヘクター・ノエシ投手に続き、2人目の出場辞退に。ブリトー自身もサマーキャンプの前に陽性判定を受け、7月11日にキャンプに戻る許可を得ていたという。

 ブリトーは、ダイヤモンドバックスとブルージェイズでメジャー通算99試合に出場。218打席で打率.179、出塁率.216、長打率.309、5本塁打、6二塁打と成績を残せてはいないが、記事では「MLBでの苦戦にも関わらず、ブリトーは興味をそそる選手であると考えられている。なぜなら彼はマイナーリーグの投手からは安定して打っていたからだ」と紹介。昨シーズンは3Aバッファローで428打席に立ち打率.282、出塁率.328、長打率.510、17本塁打を記録していた。

 ブリトーの今季について「パイレーツの60人枠の一員だった。つまり、彼はメジャーリーグに昇格する権利を持っていた」と触れた上で「ブリトーが2021年にはMLBでの夢の実現のために戻ってくることが予想されるが、今は家族のことが第一になっている」とまとめている。兄弟を失ったゆえの苦渋の決断……。世界中に蔓延しているウイルスは、選手のキャリアにも影を落としている。

(Full-Count編集部)

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