今季のエンゼルスは「最大の期待外れ」 来季浮上の課題はアデルと大谷翔平?

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

チームが上向くための要素として2人の若手有望株の現状と課題に言及

 今季、ここまで12勝25敗でア・リーグ西地区最下位に沈んでいるエンゼルス。米TV局「CBSスポーツ」では「エンゼルスは2020年のシーズン、MLB最大の期待外れチームとなった」としつつ、今後の解決しなければならない問題のひとつとして、大谷翔平投手とジョー・アデル外野手の成長を挙げている。

 オフシーズンにはジョー・マドン監督を招き、アンソニー・レンドンと契約したことから注目を集めたエンゼルス。開幕前、新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン短縮とプレーオフ拡大はチームにとって有利に働くと見られていたものの、蓋を開けば2日(日本時間3日)現在で首位アスレチックスと11.5ゲーム差を離され、6年連続でポストシーズンに出場できないことはほぼ確実となっている。

 記事では、ここから2021年の開幕までにチームが上向くための要素として「オオタニとアデルをどのくらいアテにできるか?」と2人の若手有望株の現状に言及。「球界で最も素晴らしい才能を持った若手選手が2人いるかもしれない。もし、彼らが自らの野球の疑問に答えることが出来るならば」とその課題を指摘した。

 大谷については、この先も健康を維持できるかという点を挙げ、トミー・ジョン手術やその他の問題で来季でメジャー4シーズンを迎えるものの、わずか12回に留まっている登板回数に言及。「二刀流の彼は平均以上の打者としてエンゼルスを助けてきた」と認めつつも「しかし、エンゼルスは彼がローテーションでも助けてくれることを信じて彼と契約した。近い未来に彼が二刀流として結果を残せなければ、選手としての全体の価値は下がることになるだろうが、どちらか1つにシフトすることを考えるべきだ」と今後への助言を送っている。

 一方の若手有望株として期待されるアデルについては「メジャーリーグで初めてプレーして、苦しんでいる。彼はメジャーリーグの平均以上にボールをハードに打っているが、同時に、打席数の40%以上で三振をしている。その原因の1つは、ストライクゾーンで空振りをしてしまう傾向があるためだろう」と打撃面での課題を指摘。「彼はディフェンスでも、時々戸惑っているように見える。もちろん、だからといってアデルに期待するなということではない。彼は思ったよりもメジャーに慣れることに時間がかかっているだけかもしれない」と懸念を寄せる。

 とはいえ、厳しい指摘は2人の実力を認めているからこそ。「もし、この2人(オオタニとアデル)が2021年のシーズンに期待にされたような活躍が出来れば、エンゼルスの成績は大きな改善を見せるだろう」と来季の活躍に期待を寄せる。大谷、アデルは6年連続プレーオフ進出を逃し続けるチームの救世主となることができるか。

(Full-Count編集部)

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