ダルビッシュの日本人初CY賞に追い風? 米メディアが指摘する“アドバンテージ“とは…
ライバル候補にはブレーブスのフリード、メッツのデグロムらが名を連ねる
今季ここまでメジャートップタイの6勝をマークしているカブスのダルビッシュ有投手。防御率も1.47と文句なしの成績を残し、2日(日本時間3日)には自身初となる投手部門の月間MVPを受賞した。日本人初となるサイ・ヤング賞受容の期待が日増しに高まる中で米経済誌「フォーブス」は残る後半戦の日程がダルビッシュの同賞受賞に有利に働くと見ている。
ダルビッシュはここまで、K%:30.8%、BB%:4.7%、被打率.220、防御率1.47、fWAR1.8と、あらゆるカテゴリーでMLBで上位につける圧巻の投球を続けている。サイ・ヤング賞のライバル候補にはブレーブスのマックス・フリード、メッツのジェイコブ・デグロムらが挙がるが、「フォーブス」はそれぞれの後半戦日程に着目。「ユウ・ダルビッシュは、今年のナ・リーグのサイ・ヤング賞の候補者で最も年上で、最も背が高いというだけでなく、バランスの悪いスケジュールの恩恵も受けている」と指摘した。
記事では、今後ダルビッシュの対戦相手となる両リーグの中地区が「メジャーリーグで最も弱い地区ではないかと考えられている」と指摘。「パイレーツの勝率はメジャーリーグで最悪で、レッズとブルワーズはナ・リーグ中地区で予想以下のパフォーマンスをしている。タイガースはどんどん悪くなってきているし、ロイヤルズはア・リーグ中地区で最下位だ」と各チームを紹介した。
また「ということは、彼は3年連続のサイ・ヤング賞を目指すメッツのジェイコブ・デグロムやアトランタのマックス・フリードなど、東地区のビーストたちを相手にする必要がない」と強力なライバルとの対戦がない点に言及。シーズンが短縮となった今季、ヤンキース、レイズ、ブルージェイズ、ブレーブス、フィリーズ、マーリンズ、ナショナルズ、ドジャースなどの強豪チームと戦う必要がなく、その変則的なスケジュールもダルビッシュの成績に好影響を与えているとした。
今季のダルビッシュの成績については「リグレー・フィールドで半分の試合を行う投手としては、かなり素晴らしい成績だ。メジャーリーグでの7シーズン目は、他のシーズンを大きく引き離して、彼にとってこれまでで最高のシーズンとなっている」と伝えている。
変則的なスケジュールの恩恵もあり、状況的にはまさしくサイ・ヤング賞候補1番手。今季圧倒的なパフォーマンスを続けるダルビッシュは、このままライバルたちに差をつけることができるか。
(Full-Count編集部)