最高の投手は「寝坊して完封した」左腕…飯田氏&川崎氏が選ぶ燕黄金期ベスト9
ヤクルト黄金期を支えた2人が選ぶ「90年代最強ヤクルトベストナイン」投手編
1990年代、ヤクルトは4度のリーグ優勝、4度の日本シリーズ出場、そして3度の日本一に輝く、まさに黄金期を迎えていた。1990年から1998年までチームを率いた野村克也監督は今年、惜しまれながらこの世を去ったが、当時クローザーとして大活躍した高津臣吾氏が今季から新監督に就任し、その遺伝子を現代に伝えている。
高津監督と同じく、1990年代のヤクルト黄金期を支えた2人がいる。それが不動の中堅手としてゴールデングラブ賞を7度獲得し、1992年には盗塁王にも輝いた飯田哲也氏と、1993年の日本シリーズMVPに輝き、1998年には沢村賞を受賞した右腕・川崎憲次郎氏だ。現役当時から仲が良かった2人は、今でも「てっちゃん」「憲次郎」と呼ぶ親しい間柄でもある。「Full-Count」では、息がピッタリ合う2人に「90年代最強ヤクルトベストナイン」を選出してもらう特別企画を実施。爆笑対談の末に、2人が選んだ最強メンバーは?
まずは、投手編からお届けする。
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飯田「90年代ってヤクルトが一番強かった時代。そこに僕らいたんで、一番強いヤクルトが見せられるって思うんですけどね」
川崎「強かったヤクルトから、さらに選んだ凄い人ですよ」
飯田「(先発は)憲次郎って言いたいんですけど、ホント言いたいんですけど、毎年働かないんですよ(笑)。いい年悪い年がはっきりしている。そこがマイナスポイント」
川崎「僕、優勝した時に働いたことないですからね(笑)」
飯田「誰かなぁ。(石井)一久かな」
川崎「カズ? あ、今はGMですからね。カズとか言えないですからね」
飯田「石井一久GMって言わないとな。やっぱり大事な試合に強い。負けられないっていう時に絶対に勝つんで。寝坊した試合で完封したんですよ。凄いんですよ(笑)」
川崎「ここは絶対に負けられないっていう時にノーヒットノーランやっちゃうし(1997年9月2日横浜戦)」
飯田「本当に勝負運がいいというか、神懸かっているというか、凄かったです。僕はカズですね。ピッチャーから見たら誰?」