「こすったのに」なぜスタンドイン? 鷹・デスパイネの仰天1号を専門家が分析
芯でしっかり捉えればもっと飛ぶ…昨季までホークスコーチの飯田哲也氏が解説
■楽天 – ソフトバンク(9日・楽天生命パーク)
ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が、9日の敵地・楽天戦に「5番・DH」でスタメン出場し、今季1号を放った。両チーム無得点の2回1死、楽天先発の涌井と対戦。アウトコースの145キロの直球を右翼席に運んだ。
デスパイネは左膝痛から8日に1軍昇格したばかり。本人も待ちに待った一発だった。「少しさされ気味だったけど、入ってくれて良かった。今年の1本目が出たので少しホッとした気持ちと、もっと打ってチームに貢献していきたい」とコメントした。
野球解説者で昨季までホークスのコーチを務めていた飯田哲也氏は「あれはこすったのに(スタンドへ)入っています。芯に当たっているけど、捉えていない。こすっているのにあれだけ飛んでしまうのは、パワーですね」と解説。2軍戦で出場を重ね、コンタクトはできていたが、この日の涌井のような1軍クラスの投手になると少し状況、タイミングは変わってくる。それが「こすった」要因となっているのだが、それでも打球がスタンドインしてしまう驚きの一打だ。
飯田氏は「少しさされていたので、ヘッドが返って来ていなかった。芯でしっかり捉えれば、もっと飛びますよ。この1本は本人は感触はよくないはず。でも、これから(1軍に)慣れてくればもっと打つのではないでしょうか」と予測。デスパイネが打線にいることに「相手に与える影響は大きいですよね。いるだけで嫌でしょうね」と打線がより強力になると話した。