田中将大、5回1失点で9・11に捧げる2勝目　12打者連続アウトの好投、ヤ軍は3連勝

第1戦はコールが完封で5勝目、第2戦は田中が5回1失点で2勝目を挙げチームは3連勝

■ヤンキース 10-1 オリオールズ（日本時間12日・ニューヨーク・ダブルヘッダー第2試合）

　ヤンキースの田中将大投手が11日（日本時間12日）、本拠地でのオリオールズとのダブルヘッダー第2試合に先発。5回3安打5奪三振1失点の好投で今季2勝目をマーク。チームは10-1で勝利し3連勝を飾った。第1戦はコールが7回を完封、そして第2戦は田中が5回1失点と“2枚看板”がチームの危機を救った。

　プレーオフ進出に向け負けられない田中は初回。2死からDJ・スチュワートに甘く入った82.2マイル（約132キロ）のスプリットを右翼席に運ばれいきなり1点を失った。2回も無死一、二塁のピンチを背負ったが、ここから快投が続く。アルベルトを右飛、デービス、シスコを連続三振に仕留め無失点で切り抜けた。

　その後も3回、4回、5回と3イニング連続3者凡退と完全に立ち直り12打者連続でアウトを奪う快投だった。打線も1点を追う初回にトーレス、アンドゥハーの連続適時打などでこの回一挙4点を奪い逆転に成功。

　さらに4回にはボイトの15号3ラン、5回には再びボイトが16号3ランを放ち試合を決定付けた。田中は5回を91球、3安打1失点5奪三振の快投で2勝目。防御率は3.16となった。

　この日は9月11日。2001年に起こった同時多発テロでは世界貿易センタービルが崩壊したニューヨーク。ヤンキースは犠牲者に祈りを捧げ、ニューヨーク市警、消防局などに敬意を払い「NYPD」「FDNY」の帽子を着用した。特別な1日となったこの日はヤンキースはダブルヘッダーで第1戦をコールが7回0封で5勝目、第2戦は田中が好投で2枚看板がチームを3連勝に導く投球を見せた。

（Full-Count編集部）