阪神大逆転Vへのキーポイント「2番捕手・梅野」は正解か? 分析のプロが解説する是非
打者梅野は適しているかもしれないが、捕手は2番は得策ではない
打者・梅野を置くには適切かもしれない。しかし捕手・梅野を置くのは得策ではない。だが、今の阪神では、体制が整っておらず、そこに替わるピースがいないために、このような起用になっていると分析する。捕手出身の矢野監督ならば、梅野の大変さは痛いくらいわかるだろう。梅野もそこを分かった上で、役割を全うしている。
では、梅野への負担を減らして勝っていくためには何が必要か。長く仕えた巨人・原監督の野球と照らし合わせて、説明してもらった。
「わかりやすく言うならば、ラッキーボーイのような選手が出てくるといい。今年、巨人で言えば、最近だと松原聖弥など若く勢いのある選手が出てきて、2番を打ったりしていました。原監督は選手の調子を見極めるのがうまい。そういう選手が出てきたところの采配は長けています」
阪神は15日から東京ドームで巨人と対戦する。逆転優勝するためには3連勝する勢いが必要だ。ただ“ラッキーボーイ”が誰なのかは現状では見通せない。
「木浪なのか、糸井なのか、陽川なのかはわかりませんが、そのあたりが状態を戻し、2番に収まらないと厳しい。糸井が復調すれば。糸原らを2番に上げられる。そうなってくると、層は厚くはなる。それでボーアやサンズの後に梅野が入るようになると得点は増える」
梅野が2番で結果を出しているうちに、早く2番に代わって入れる好調な選手が出てこないと、梅野への負担が大きくなり、これからの戦いは苦しくなっていくだろう。選手たちの奮起も必要だが、今。好調な選手は誰かなのかを見極めて、やりくりできるかが、今シーズンの行方を左右する。
(Full-Count編集部)