中日・根尾は「弱音吐け」 昨季までの同僚が進言する“相談相手”の適任者は?
真面目すぎるゆえ心配も「ひとりで抱え込みすぎてしまわないかなと」
真摯に野球に取り組む姿勢の表れだと思う一方で、友永氏は少し気にもなったという。「たまに考えすぎていないかと心配になるというか、ひとりで抱え込みすぎてしまわないかなと」。持ち前の真面目さや、圧倒的な周囲の期待ゆえに、うまく気持ちの“ガス抜き”ができない不器用さもあるのではないかと推し量る。
その上で、気軽に相談できる先輩を見つけてほしいと進言。適任は、キャプテンの高橋周平内野手だという。
「同じ高卒ドラ1野手にしかわからない気持ちもあると思います。周平は自分から後輩に積極的にいく性格ではありませんが、自分に寄ってくる後輩がいれば、丁寧に答える。周平は純粋に野球を楽しんでいるので、学ぶところも多いと思います」
昨季ベストナインを受賞した竜のキャプテンも、7年をかけてようやく規定打席に到達。ブレークまでの苦しみを知っている分、“水先案内人”としての役割はぴったりなのかもしれない。根尾は9月に入って2軍戦で快音を続け、シーズン終盤に向けて再昇格の時を待つ日々。「余計なお節介だとは思いますが、楽しんで生き生きとやってほしい。それだけ雰囲気のある選手ですし、遠からず1軍で活躍する日は来ると思います」。元チームメートの覚醒を、友永氏は楽しみにしている。
(小西亮 / Ryo Konishi)