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球速が出なくても… 155キロ右腕の日体大・森がドラフト1位候補と呼ばれる訳

約1年前の秋、日体大へ吉田大喜投手(現ヤクルト)、北山比呂投手(東芝)の4年生Wエースの取材へ行った。その時、日体大で投手コーチを務める元中日の辻孟彦コーチから“見ていきませんか?”と、当時3年生の森博人投手の投球練習する姿を見せてもらった。ブルペンの様子を撮影させていただき、ど迫力の直球を目の当たりにした。すでに試合では155キロを計測。来年のドラフト候補になると直感するボールだった。

日体大・森博人【写真:編集部】
日体大・森博人【写真:編集部】

試合で感じた違和感「嫌だと思っていないように見えた」

 約1年前の秋、日体大へ吉田大喜投手(現ヤクルト)、北山比呂投手(東芝)の4年生Wエースの取材へ行った。その時、日体大で投手コーチを務める元中日の辻孟彦コーチから“見ていきませんか?”と、当時3年生の森博人投手の投球練習する姿を見せてもらった。ブルペンの様子を撮影させていただき、ど迫力の直球を目の当たりにした。すでに試合では155キロを計測。来年のドラフト候補になると直感するボールだった。

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 時は経ち、森はチームのエースとして最後のリーグ戦を迎えた。中止になった春を乗り越え、9日の首都大学リーグ・武蔵大(大田スタジアム)のマウンドへ。ネット裏には9球団のスカウトが視線を送る中、7回1安打無失点の投球でチームを勝利に導いた。

 しかし、150キロを超えたボールはゼロ。本調子とは行かなかった。ストレートが走らない。自慢の速球が簡単にファウルにされ、粘られた。「相手の打者が自分のストレートに対して“嫌だ”と思っていないように見えました。ブルペンからあまり良くなかったので、その中でどうしていこうかと考えていきました」と冷静だった。

 森がこの1年で磨いてきたのは直球だけでない。調子が悪いなりに勝てる投球をするためにはどうするか…ピンチを想定したピッチングを組み立てた。この日も変化量の違う2種類のカットボールを使うこと、バッターの様子を見ながら制球することを心がけた。

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