5季連続負け越しのエ軍、GM退任濃厚と米メディア 後任は世界一2度のベテランか
2016年以来負け越し続きのエプラーGM、今季マドン監督招聘も奏功せず
今季も残すところわずかとなったメジャーでは、早くもオフシーズンの話題がここかしこで浮上している。2014年以来6年ぶりのプレーオフ進出を目指しながら、今季も大きく負け越し苦しい状況のエンゼルスも例外ではない。複数の米メディアによれば。今季が契約最終年となるビリー・エプラーGMの後任として、マーリンズ、タイガース、レッドソックスなどでGMを歴任したデーブ・ドンブロウスキー氏の名前が浮上しているという。
ヤンキースのGM補佐だったエプラー氏は、2015年オフに現職に就いた。看板選手のマイク・トラウト外野手を中心に常勝チームを築き上げるべく、二刀流で話題を呼んだ大谷翔平投手、ジャスティン・アップトン外野手、アンソニー・レンドン内野手らを積極的に補強したが、就任以来5季連続でチームは負け越し。今季は名将ジョー・マドン監督を迎えたが思うような結果を残せずに苦戦しており、現地メディアは今季を限りにGM職を解かれるだろうと予想している。
そこで浮上するのが、次期GMは誰になるのか、という疑問だ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は記事内で「エンゼルスは十中八九、GM交代するだろう」と予測。さらに、球界関係者の間では後任としてドンブロウスキー氏の名前が最も頻繁に上がっていると伝えた。加えて、地元紙「LAタイムズ」のビル・シャイキン記者も、球界ではエンゼルス首脳陣の交代はほぼ確実視されているとした上で、「球界の一致した見方」として球団オーナーのアート・モレノ氏はドンブロウスキー氏に就任オファーを出すだろうという見解を示した。
今年64歳のドンブロウスキー氏は、ホワイトソックス、エクスポズ、マーリンズ、タイガース、レッドソックスと5球団のGMを歴任。マーリンズ時代の1997年、レッドソックス時代の2018年の2度、ワールドシリーズ制覇を達成した。ベテランGMとして球界での信頼も厚く、チームの建て直しを図りたいエンゼルスに適任だという見方が強いようだ。
GMが交代すれば、二刀流復活を目指す大谷の起用法にも変化がある可能性は高い。今オフ、エンゼルスの動向に注目が集まりそうだ。
(Full-Count編集部)